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サッカーの極致は攻守一体

22-23シーズンが開幕しましたね。今シーズン観戦した試合で感じたことは、やはり得点シーンや決定機(=チャンス=ピンチ)になる局面には、その前段階に共通点があるということです。
その共通点とは、ボールが誰のものか曖昧になるということです。今回は、その瞬間が具体的にいつ訪れるのか?プレーヤーや監督には何ができるか?について検討していきたいと思います。

なぜボールが誰のものか曖昧になることが重要なのか?

それは、サッカーがボール中心に展開されるからです。当然ながらボールを持っていないと得点できないどころか、シュートすら打てません。つまり、ボールがどこにあるのか、だれのものなのかによって各々のプレー選択に大きく影響します。
そんなサッカーというゲームで、誰がボール支配するか曖昧な状況は、選手に大いに迷いを与えます。攻撃と守備では考えなければいけないことを変える必要があるのでそのような視点から見てもボールが誰のものになるか曖昧な瞬間はチャンスにもピンチにもなりうるのです。

具体的な局面

  • ルーズボール時

  • ファールっぽいけどファールではない時

  • 悪い状態の選手にボールが入った時

ルーズボール時

ボールが背丈よりも高い位置にあるときそのボールは誰が支配できるのか曖昧になります。ルーズ(loose)はゆとりがあるという意味ですが、まさに誰にでも支配の余地があるボールという捉え方ができます。

ファールっぽいけどファールではない時

ファールかと思われたがファールを取られなかった瞬間はボールが誰のものか疑心暗鬼になっています。ファールまがいのプレーを受けた側は、マイボール確定だと考えるし、逆にボールを奪った側も笛が鳴るのではないかと疑心暗鬼になっています。

悪い状態の選手にボールが入った時

ごたごたがあって視野が取れていない選手、準備不足でボールを受ける体勢が悪かった選手、ボールコントロールがおぼつかない選手など、状態が悪い選手にボールが入ると、ボールを取られる可能性がグンと上がります。この瞬間ボールがどちらのものになるのか曖昧になります。

選手・監督にできることは何か

月並みな言葉でいえば、攻守の切り替えを速くすることが大事だといわれてきました。しかし近年はボールにオリエンテーションするという概念が注目されています。
ボールにオリエンテーションするとは、サッカーを「ボールをゴール入れること」を中心に捉えることです。この考え方をすると、すべてのプレーを得点するためのものになります。ゴールをとるための攻撃、ゴールをとるための守備になります。
例えば、ゲーゲンプレスの概念は、ボールを奪うだけでなく、より高い位置から攻撃をできるという得点するための発想でもあります。
このような攻守一体となった意識をチームで共有することが必要ではないでしょうか?

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