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本条寺京太郎 即興詩集 2022シーズン

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毎日1つ即興詩を書いている本条寺京太郎氏の2022年4月14日〜2023年4月13日までの365日すべての詩を集めた2022年シーズン詩集。本条寺氏が日々感じた心模様や音楽、絵画… もっと読む
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記事一覧

流浪の民の国

ノマドは流浪の民、 家なき人のこと。 ノマドランドは そうした人たちの 国ということになる。…

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日曜はイースター

日曜はイースターだ。 十字架にかけられた キリストが3日目に 蘇ったことを祝う 「復活祭」で…

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白いハナミズキ

初夏の陽気と思ったら、 早くもハナミズキが咲いた。 真っ白なハナミズキは 緑の葉と青い空に…

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国枝慎吾のバックハンド

車いすテニスの絶対王者、 国枝慎吾の強さは 動きの鋭く速い、 世界一のチェアワークだ。 車…

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KI銀次郎の一周忌

昨日はKI銀次郎の一周忌だった。 朝は雨が上がり陽の光が差し始め、 さすが晴れ男だなと感服す…

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那須の春よ来い!

ほぼ半年ぶりに 那須の家に向かった。 冬は希なる大雪で 家は雪に埋まるほど。 ようやく暖かく…

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鶯の鳴き声で目覚めた

目覚めたとき、 鶯の鳴き声が 聞こえた気がした 夢かなと思ったが 頭の上のほうで ホーホケキョと 大きな鳴き声が響く 朝陽が窓に当たり、 カーテンが橙に光る 那須に来たんだっけと 寝ぼけ頭で思い出した 雲一つない快晴 ホーホケキョと 再び鶯が鳴いた テラスに出て伸びをする 鶯がそこら中で鳴いている 目の前の木の枝にいる 鶯の声が一番大きい ホーホケキョ、ホーホケキョ さらにその先の木々や もっと遠くでも鳴いている こんなに鶯が家のそばで 鳴いたことがあったか しかもこれ

ちむどんどん

伊是名島の 豊年祭の日、 地元の子は 「今日は朝から ちむどんどん」 と言っていた。 神様に…

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母の命日

母の命日である。 結婚した頃か、 僕が生まれた頃か、 母の白黒の写真が 残っているが、 とて…

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ジーヴスの事件簿

20世紀初頭の英国。 遊んで暮らす 貴族階級の人々には 従僕が世話を焼いた。 バーティこと ウ…

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リッジウェイH.M.B.

リッジウェイのH.M.B.とは “Her Majesty Blend”のこと。 つまりリッジウェイ社が ヴィクトリ…

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LADY IN SATIN

レディ・デイこと ビリー・ホリデイが 麻薬に溺れながら 死ぬ前に作ったアルバム “LADY IN SA…

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ヤリイカのズッキーニ詰め

ラ・ブランシュ、 田代和久シェフの 春のスペシャリテ。 ヤリイカの ズッキーニ詰め。 美しい…

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地生の金蘭

「キンランが咲いてたわよ」 中野四季の森公園で いつものように朝の ラジオを体操を終えたら、 お隣の奥さんが 僕と妻に話しかけてきた。 「それって金の蘭ですか?」 とぼけたことを聞くと 「そうよ。上の沼のそばの 雑木林の中でまだ小さいけど いくつか咲いているわ。 観てきたらいいわよ」 金蘭は地生の和欄。 昔はどこにでも咲いている ありふれた花だった。 それが30年ほど前から 急激に減って25年前に 絶滅危惧Ⅱ類に指定された。 小沼のあたりいったいを 妻と探したがわからな