「屋根裏部屋のマリアたち」

「屋根裏部屋のマリアたち」、
この映画、面白かったなあ!
今から50年も前のパリの
高級アパルトマンが舞台の映画。

下層階はお金持ちが住み、
メイドは6階の屋根裏部屋。
個室がもらえているだけいいと、
貧しいメイドたちは思う。

内戦で追われたスペイン人が、
貧しいけれど明るく暮らす。
朝の6時から夜の11時まで
働き通しだけどめげない。

みんなで共に助け合い、
厳しい労働後は食事をしながら、
歌い踊りその日の疲れを癒やす。
それが彼らの楽しみなのだ。

ある日、妻の焼きもちから
追い出されてしまったご主人。
物置代わりに使っていた
屋根裏部屋に暮らし始めた。

陽気なメイドたちに親しみを覚え、
メイドたちの生活をよくして上げる。
詰まったトイレは修繕して上げ、
僅かな貯金を投資で増やさせる。

メイドたちに神様と崇められ、
歌い踊り自由を満喫するご主人。
初めて自分の人生を謳歌できた
喜びは何物にも代えがたい。

ご主人は一人のメイドに恋をする。
まだ若い彼女には子供がいたが、
そんなことは気にせずプロポーズ。
しかし彼女はその日に消えてしまう。

さてさて、結末はどうなるか!
まるでコメディフランセーズの
粋なお芝居を見ているよう。
フランス人のユーモアに拍手!