子鹿の湯に浸かる

子鹿の湯に浸かった。
那須で有名な鹿の湯の
掛け流し源泉を引いた
趣のある木造の湯殿だ。

内湯に高温と中温、
外湯は低温である。
硫黄の溜まり湯だけに、
湯煙の匂いは濃厚だ。

外湯のほうが
息が苦しくなく
頭も痛くならない。
ゆったりと浸かれる。

肌がすべすべになり、
筋肉や骨にも効きそう。
お侍の時代には
刀傷も癒やしただろう。

古の温泉ですっかり
体が温まった。
寒い秋の日だったが、
いつまでも体が温かかった。

いい湯だな すべて忘れる 子鹿の湯 京太郎