諦めるは明らめる

人間、なかなか、
諦めがつかない。

好きな子に振られても
尚さら好きになって
追いかけてしまう。
好きな音楽が忘れられず
ミュージシャンになろうと
ひらすらやり続ける。
好きなスポーツで
プロになりたいと
挫けても這い上がる。

夢を見て見続けて
実現できなくても
諦めき切れずにいる。
いつ諦めたらいいか、
わからないから困る。
手が届きそうに思えるから。
でもどこかできっぱりと
諦めたほうがいいのだ。
現実を見たほうがいい。

諦めるの語源は
明らめるなのだという。
つまり明らかにする、
つまびらかにする、
はっきりさせることが、
実は諦めることなのだ。
きっぱりと諦めて、
次の新たな夢に邁進する。
それが諦めることなのだ。

だから諦めることは
ネガティブじゃない、
ポジティブなことなのだ。
否定的なことでなく、
肯定的なことなのだ。
情けないことでなく、
勇敢なことなのだ。
悲しいことでなく、
嬉しいことなのだ。

その時に気付く。
これまで夢を追い続けて
頑張って来たことは
決して無駄でなかったことを。
頑張って来たことが
勇気を与えてくれ、
温かく身守ってくれることを。
だから正々堂々と
きっぱりと諦めるがいい。
そうすれば、一歩一歩、
未来に進んでいけるのだ。