黄金の花の種

秋に植えたマリーゴールド、

「聖母マリアの黄金の花」は

年を越えても咲いていてくれ、

凍えるような寒い冬の日にも

小さな花壇は艶やかだった。


けなげで美しいこの小さな花に

毎日「ありがとう」と言葉をかけ、

なるべく長く咲いていて欲しいと

お水も絶やさずに上げていたけど

とうとう枯れてしまった。


枯れきったら種が取れるよと

園芸に詳しい友人Mから

聞いていたので採取してみた。

てっきり種は丸い小粒だと

思っていたら針状だった。


1つの種の長さは1cmくらい。

茶色と白のツートーンカラー、

それが枯れた花の先にぎっしり。

封筒を持ち出して採取して、

瓶に入れて冷蔵庫に保管する。


最近は交雑種が多くなり、

結実しない種「しいな」に

なっていることもあるという。

期待半分、諦め半分で

春になったら種を蒔いてみよう。


「聖母マリアの黄金の花」は

果たして芽が出てくるだろうか。