ニホンオオカミ

かつて日本にも
狼がいたのである。
その名もニホンオオカミ。
現存する剥製は三体あるが、
顔や尾、毛並みが異なり、
どんな狼だったのか、
多くの謎があった。

全身の骨と毛皮を元に
精密に復元した。
体長は70cm、足は短く30cm。
野山を駆け回り猟をするのに
重心が低いほうがよかった。
寒さから体温を守るため
耳が小さかった。

足の短い柴犬のようだが、
野性だけに獰猛だった。
遠吠えは不気味だったが、
村人は鹿や猪の害から守る
貴重な野獣であり、
狼様として敬っていた。
狼信仰は今も続いている。

ニホンオオカミは
絶滅したと言われてるが、
東京の山奥、秩父では
今も目撃情報がある。
犬とは異なる遠吠え、
野山を疾走する姿。
復元した狼そのものだという。

秩父に桜を観に行ったり、
柚を求めて散策したり、
低山登山することもある。
ソロキャンプなどしたら、
密かにニホンオオカミに
出会えるかも知れない。
絶滅してはいないと
証明できれば面白い。