駅にはロマンがある

「ヨーロッパ発、駅ロマン」が
好きで良く見ている。
ヨーロッパは古い建物を大事にし、
駅舎もまたそのひとつである。
しっとりとした味わいがあって、
人々にも悲喜こもごもがある。

日本は古い建物は古臭いと
壊して立て直す大馬鹿者ばかり。
文化がわからない貧しい国民は
文明開化の明治時代から
新しい文明にめくらとなり、
洋風文化は築けないでいる。

「駅ロマン」はチェコの
プラハ中央駅が舞台だった。
100年も前にアールヌヴォー様式で
建てられた世界鉄道の名建築。
この駅を使う様々な人々から
チェコの文化を学ぶことができる。

歴史あるホテルに務める女性、
子供をナチスから逃したユダヤ人、
プラハ国民劇場で歌うオペラ歌手、
ウクライナから逃れてきた若い女性、
プラハ音楽院で学ぶピアニスト、
チェコの悲しい歴史が色濃く表れる。

日本には長い歴史をそのままに
ロマン溢れる駅舎はあるのだろうか。
東京・京都・大阪・名古屋・博多、
都会の大きな駅はみな新しそうだ。
JRは地方の文化を紹介するが、
己の文化財はないがしろにしている。