「ワルシング・マチルダ」

部屋を片付けていたら、

小さなオルゴールが出てきた。

カヴァーのない裸のもので

取っ手を回したら音が鳴った。

あっ、どこかで聴いた曲、

そう、ワラビーズのラグビーで。


オーストラリア連邦の愛国歌

非公式国家といわれている

「ウォルシング・マチルダ」だ。

オルゴールは優しい音だが、

ラグビーでの応援ともなれば

歌い聴くだけでも勇気が湧いてくる。


サビの部分が本当にいい!

♬ Waltzing Matild,waltzing Matilda

You’ll come a waltzing Matilda,with me ♬

最後はこのサビの部分を

応援団全員で大声で歌い上げる。

選手は勇気百倍となって戦えるのだ。


ちなみにこの歌は貧乏な放浪者が

羊泥棒をして、警察官に追い詰められ

「生きて捕まるものか」と

水の中に飛び込んで死ぬという話。

「ウォルシング・マチルダ」のサビは

「ともに放浪の旅に出よう」の意味。


死んだ放浪者の霊の歌が聞こえる。

「ともに放浪の旅に出よう」と。

なんとも凄まじい内容の歌詞だが、

オージーならではといった感じだ。

とにかく、寝袋持って旅に出よう!

そうすりゃ人生は開けるぞというわけだ。


挫けそうになったときはもちろん、

ワラビーズを応援するときは歌おう!

オーストラリアビールを飲んで!

小さなオルゴールから勇気をもらった

「ともに放浪の旅に出よう!」の

「ワルシング・マチルダ」なのだ!