ペアレスとメリザンド

マリアンヌ・ストークスの
メリザンドの絵*を知って、
「ペアレスとメリザンド」を
しっかり聴いてみたくなった。

メーテルリンクが書いた戯曲
「ペアレスとメリザンド」。
王太子ゴローは森の中で
泣いているメリザンドを見つける。

メリザンドはゴローの妻になるが、
若きペアレスに会って恋に落ちる。
嫉妬に狂ったゴローが二人を殺し、
ペアレスが産んだ子供を引き取る。

このメロドラマが偉大な作曲者に
インスピレーションを与えた。
フォーレ、シェーンベルグ、
ドビュッシー、シベリウスが作曲。

ドビュッシーの戯曲を使った
オペラも素晴らしいが、
シェーンベルグの交響詩や
シベリウスの組曲も心に響く。

フォーレの組曲はとても綺麗だ。
「前奏曲」で始まり「糸を紡ぐ女」
「メリザンドの歌」「シシリエンヌ」
「メリザンドの死」で終わる。

ドビュッシーはフォーレを
小馬鹿にしていたが、
私はフォーレの組曲には
比類なき美しさがあると思う。

特に「シシリエンヌ」は
忘れることのできない作品。
ピアノやヴァイオリンの
独奏曲にもなっている。
メリザンドの絵を見ながら、
夢見心地になってしまうのだ。

*この絵は星の汀さんのnote、https://note.com/blue_lace_moon/n/n5967b259e6e4で知りました。