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豊かさとは何か?

江戸時代をどう評価するかは難しい。出口治明さんは、鎖国により経済的に貧しい状態になり、日本人の平均身長、155センチ.体重が50キロであったことからあまり良い時代とは言えないと述べている。

確かに日本一国で考えればそうなのかもしれない。しかし、物資的に豊かになり平均身長も、体重ももっともよい今の日本のあり方を維持すべきか?という視点は考え直すべきなのかもしれない。

今日、世界の約10%の人口が世界の資源の90%を消費し地球環境を壊している。このことは

で指摘されている。SDGsにしても、経済優位主義から逃げられない。我々が経済維持をし、世界環境を壊し続けるは果たして是かという問題をみないではいられないとこに来ていると指摘しているのだ。僕もつい最近までこの点を気にかけていなかった。便利な世界にいたからだと思う。

の中で、元禄時代の岡山藩に触れている箇所を読んで考え直しつつある。

目安箱を設けてパワハラを取り締まる。年貢はたかいが警察力が強化されていた。

また社会全体が体目を気にし、信用を大切にしていた。支配者も将軍が畳の上で、格段上下を意識した形でない。人徳重視の社会と述べている。

物資的豊かさを追い求めるなら、それは資源との関わりがあり、先進国はその地位を維持し、発展途上国に不便を強いつづけるであろう。むしろ、経済的豊かさではなく、公正公平な社会、次世代に環境も経済も負債を与えない社会となれば、自ずから違ったものが見えてくるのではないだろうか?

かつてのグランドデザインは日本だけで良かった。でも、今とくにコロナという世界共通の課題は、地球環境特に生物多様性と密接に関わっている。

多様性を維持しないからコロナは、従来寄宿していた種を離れ、人間に寄宿場所をかえたと考えれば、多様性の維持のためにも、温暖化防止は必要不可欠であり、経済優位主義は危険だと思われる。

便利になることで得たものは多い、しかし、それを手放さない限り、人間は生き残れないのかもしれない。昨年 PM2.5はなかった。中国が悪いという簡単な論理でなく、資本主義の限界を知る。消費を減らすという構造を考えなければならなくなってきていないか?と考え初めている。

明確な方法があるわけではないが、疑問を抱え、答えを探し続けたい。そういう意味で江戸時代も含め過去を見直すということは必要なのかもしれない。


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