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【息子と尾道へ】子どもに付き合う休日から、私ための休日へ

11月の初め。息子と尾道へ行きました。

尾道と言えば、広島県東部にある海と山に囲まれた人気観光地。愛媛県今治市とつながる『しまなみ海道』や、絶景を拝める『千光寺』も有名です。坂の多い街で、猫もたくさん暮らしていたのが印象的でした。

今回、子どものためでない、私を中心とした『観光の旅』をし、これまでを振り返りました。自閉症児育児と散々向き合ってきたために、消えない悲しみや後悔があるのは事実です。ただ、これからも正しく前を向き、私は私の人生を生きたいと思います。子どもたちには、明るさを取り戻していく私を見守っていてほしいなと思います。

これまでの我が家の旅行歴

発達障害児2人とひとり親の我が家は『旅行へ行く』という敷居が、かなり高いです。ただ、どうしても一緒に『旅行』を達成したくて、結構頑張ってきたんですよね。

以下記事は、家族3人で数年前に出掛けたもの。

以下記事は、少し前に息子と2人で出掛けたもの。

それ以外にも、コロナ禍の『GO TOトラベル』を活用して県内のエンターテインメント併設の温泉に宿泊したこともあります。

子どもがいるとどうしても、旅行が『遊園地』や『テーマパーク』となってしまうために、帰宅後は達成感と疲労しかありませんでした。振り返ると『よく2人を連れて出かけたな』と、過去の自分に感心します。

息子と2人で大人旅へ行くって、どんなん?

この度、息子と2人で『大人の旅』に出掛けました。旅と言っても日帰りだし、朝5時に目覚めた私が閃きで出発を決めた即席の旅です。

『ロープウェイに乗れる』といった非日常感につられ『いいよ』と言ってくれた息子。寝起き1時間で出発しました。

到着すると、想像以上に尾道は綺麗でした。街に惚れるってこんな感じかと、実感しました。

自分の欲望を満たす旅に、胸が躍りました。しかし、息子にとってはそうでもなかったようです。それもそのはず、ただ歩いて景色を見渡すだけの観光なんて子ども向けではありません。

そんな中で、息子の目にとまったのは駅に停車していた新幹線。私たち家族は、新幹線の通過しない地方住まい。息子は、尾道で初めて『生・新幹線』を目の当たりにしたのです。

テンションが上がる息子に『乗ってみる?』と聞くと、目をキラキラさせて『うん!』と。広島市内まで新幹線に乗ることにしました。

新幹線で広島市内に到着した私たち親子が向かうのは、広島市内にある『原爆ドーム』。歴史好きの息子が以前から行きたかった場所です。

新幹線も原爆ドームにも、喜ぶ息子。初めて見る小都会の街の雰囲気も衝撃的だったようです。

これから、私も見たことのないような世界を自分の目で確認していくような男に育ってほしいと心から思いました。

せっかくなので、広島風お好み焼きも食べました。

まさか、尾道ついでに新幹線に乗って原爆ドームまでくるとは思いもしませんでしたが、息子も喜んでくれて何よりです。この日は、良い一日でした。

夢を持って子育てしてきたのだ!

今回の小旅行を通して、これからの自分のことを改めて考えるようになりました。我が家の子どもたちが、ともに自閉症と分かったのは約10年前。漠然と描いていた人生の構図が大きく崩れ落ちました。

止まることのできない育児の中でも、崩れたガレキをなんとかしたかったです。子どもと共に歩む道の先に、夢を描きました。それに対して行動することが、私の育児の原動力にもつながっていたように思います。

親子で叶えたかった夢のいくつかは、未達のまま娘は施設に入所してしました。しかし、夢がかなわなかったと残念に思う気持ちはありません。やるだけやったし。

子どもたちが全力で私を頼らないほどに成長した今。私は、自分の人生を取り戻したいと心の底から思います。もちろん、そのように思える今の環境は、周囲に我が家を支えてくれる人が居るからこそ。

支援してくださる方々には心底、感謝しています。差し伸べていただいている支援をありがたく享受しつつ、個々人としての失われたこれまでを取り戻すべく進んで行きたい。そして、本来の明るさを取り戻していく私を、我が子たちに見ていてほしい。いつの日か『ママって、こんなによく笑う人だったんだ』と、気付いてほしい。そんな気持ちです。

ただ、私ばかりが両手放しで喜んでいるわけにはいかないという気持ちも、純粋に生まれています。もっと余裕が出来たら出来る範囲でサポートする側に回ろうと思います。

今日は、ここまで!

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ひとり親になる前とひとり親になってからのことを書てます

いただいたサポートは、我が家の自閉症児2人のおやつか私の一息の休憩代に使わせてください。私もいつか、ひとり親や障害児育児にサポートできる側に回りたいです。