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クセになる古本市

◆前回までのあらすじ(?!)
内沼晋太郎氏の「これからの本屋講座」を半年受講し、すっかりその気になった「私」。
早速古本市デビューし、なんやかんやで本を売る魅力に取り付かれた「私」は、それから古本市を探しては出店する日々を過ごしていた。2か月に1回程度だった出店も、行楽の秋シーズン以降ペースが上がって月イチに。そんななか、思わず週に2回立て続けに出店申し込みをしてしまった「私」。さて(体力は)大丈夫?

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というわけで11月19日。
「円頓寺ほんのさんぽみち」に出店しました!
名古屋駅のツインタワーがすぐそこに見えてしまう街中なのに、ノスタルジックな町並みの商店街。

気になる店だらけ


アーケードもステキ

ちょっと寒いけど晴天!
4日あるうちの最終日に出店させていただきました。(前日は雨降ったそうです。晴れてよかった)
実は事前に「円頓寺はレベルが高いから心してかかるように」という噂を聞き、ビビっていました・・・

絵本多め

だからというわけではないですが、冬花舎としては今回、
・子どもの本を増やす
・自転車、クルマ関連を増やす
・90年代物の本を増やす
・映画のパンフレットも置いちゃう
という感じで望みました。
さすがに100均一ばかりじゃまずいかな、と思ったわけです。

だんだん棚が増える

何度か出店すると、限られたスペースにたくさんの本を置くコツみたいなことがわかってきたところもあり棚が増えてます。
ただ、冊数が多ければいい、というわけでもない。うまいこと、通りかかった人の心に刺さる本がその人の目に止まる必要があるわけです。いわゆる「面出し」してある本が売れることも多く、この辺のタイミングとバランスが面白い。

並べかえるのも楽しい

名古屋駅近くという場所柄かわかりませんが、とにかく人通りが多い!そして老若男女、お国柄もまちまちで、なんだか異国にいるような、高揚した気分でした。
古い文庫をじっと見る女子高生、神話を買っていただいたアジア系の方、旧車談義できた同世代のおじさん・・・。この一期一会な感じもいいですね。

唯一扱っている新刊「新百姓」0号、遂に売り切りました!こういう製作者の思いのこもった本は、じっくり悩んで買ってくれる人が多くて、買ってもらえると本当にうれしい。手にとって興味深そうに読んでくれるだけでもうれしい。

今回はお隣のブースが若者3人で、個性的かつ知的な本を扱ってられました。
3人とも非常に礼儀正しく、また明るい人たちで、すごく楽しい気分になりました。

ふと、ここにいる人みんな本好きなんだよね、と思い感無量。

さて売上ですが、過去最高の金額達成!やった!
ただ、駐車場代と高速代もソコソコ他より高いので、収支は別の話。
とはいえやっぱりよい気分!

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6日後の11月25日。
今度は「浜松古本市 in森町 町並みと蔵展」に出店!です。
なんだか腰が痛いのは気のせいということで・・・本って重いんだよね。

準備からワクワク

静岡県の森町にある天宮神社内という、たいへん風情のあるシチュエーション。初めて訪れた町ですが、お祭りの様子も相まって温かな雰囲気。神社から川が流れる様が見えるのもステキです。

晴天!

前日はすごく寒くて、どうなっちゃうかなと心配してましたが、当日はびっくりするほどの青空&無風。1日快適に過ごせました。

神社に続く階段の一部となる
なんとなく斜めなのね

主催していただいた浜松古本市実行委員会さま。5月に「浜松古本市in池町出世街道まつり」お世話になっており、すっかり顔見知りになったような感じで接していただく。うれしい。

客層はどちらかといえば同世代かそれ以上が多い。それだけに「あ、懐かしい」と80's90'sの本を手にとっていただける。私も最近の本よりはそちらの方が詳しいので話も弾みます。

今回は何よりも他の出店してる皆さまとのんびりお話できたのが一番の収穫でした。

お隣は製本してる方で非常に上品な雰囲気。年代物の文机がステキでした。お話も楽しく、なんかこのポカポカ陽気のなかずっとこのままでいたい、と感じました。
「ゴリラは語る」(山極寿一)購入。

向かいの方はマニアックな本多数。古い「暮らしの手帖」を破格の安値で売ってられました。(あっと言う間に売れてた)
負けてられない(だれに?)と「月刊自家用車」(昭和47年)を買ってしまう。昔数年乗ってたマツダシャンテが乗ってて買うしかない!と。

豊川から出店の二人連れ。置いてある本の趣味がたいへんよい。「ほんとうのリーダーのみつけかた」(梨木香歩)を買う。図書館で借りて読んでたけどほしかったんだよね。にまにま。

・・・他にも他の店で多数購入。売りにきたのだか買いにきたのだか。あははは。

楽しい。

たこ焼きも食べて満足。

そういえばこんなことも。
途中、大きなスズメバチが売り物の本の上に止まりお客さん大騒ぎ。神社の方がスプレー持ってきてくれて事なきを得ました。わーわー騒ぐだけで何もできない私の横でテキパキ動いていただいた皆さん、ありがとうございました。

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こうして、似て非なる二つの古本市に出店して感じるのは、どこでやってもやっぱり文句なく楽しい!という小学生のような感想。
買うことも売ることもできるって、いいよね。

◆今後やりたいこと。
オリジナルしおり作りたい。
ホームページも作りたい。
ZINE仕入れたいし、自分でも作りたいなー!

五十路おじさんの夢が広がる!


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