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【絵本紹介】おたんじょうびプレゼントは、子どもをわくわくさせる。

相変わらず、2週間に1度、市立図書館に通っている我が家。


私は絵本が好きなので、子ども達自身の選書とは別に、
私が選んだものも一緒に借りてきます。

今回は、こちら。

1ねんに 365のたんじょう日プレゼントをもらったベンジャミンのおはなし


タイトル、長いですねぇ。
それはさておき。

本カバーのそでにあるこんな解説から、この本の旅は始まります。

毎日、誕生日のプレゼントを開くことができたらどんなに楽しいでしょう。

この本の主人公ベンジャミンは、毎日、毎日、1年に365回も、誕生日プレゼントの包みを開くことになったのです。

ベンジャミンは、もう楽しくてなりません。でも、どうして、そんな素晴らしいことになったのでしょう。

子どもの夢を、ユーモラスに描いた絵本。

その、「どうしてそんな素晴らしいことになった」のかは、ぜひ本をお手に取って読んでいただきたいです。


そして、読み終わった後に迎える、本カバーの反対側のそでには、
こんな書評が載っています。

自分の誕生日プレゼントに、自分のカーテンや机などを包んでいるベンジャミンに、思わず笑いがこみ上げてくる。
楽しいアイデアのこの本は、子供たちを虜にし、繰り返し読まれるだろう。

<ニューヨークタイムズ>

誕生日への期待が長いのに比べ、誕生パーティーはあっという間に終わってしまうものだ。
ところが、毎日毎日、誕生日、という素晴らしいこの話は、子供たちを喜ばせ、共感を呼ぶだろう。
それにユーモラスの絵が新鮮で新しい。

<書評誌ザ・ホーン・ブック>


正に私も、これらの書評と同じ感想を持ちました。
立派な書評は、読者が絵本を通じて感じたものを、こうも的確に言語化できるものか、と驚くくらいです。


加えて私はもう1つ、感想を持ちました。
名立たる書評の前で大変恐縮ですが。

それは、

主人公のベンジャミンは、
自分のまわりにあるものが、プレゼントになるくらい大切なものばかり
と気づいたのかもしれない

と感じたことです。

一番最後のページにある、この言葉で、物語は締めくくられます。

「これいじょう、もう たんじょう日のプレゼントは
 ひとつもいらないと、ベンジャミンはおもいました。
 なぜなら、じぶんのまわりにあるものは、
 なにもかも プレゼントになったのですし、
 また、いつでも プレゼントになるからでした」

家じゅうのものを、自分へのプレゼントにしたベンジャミン。
最後には、『せかいでいちばんおおきい、いちばんすばらしいプレゼント』を手にします。
そうして、『これいじょう、もう たんじょう日のプレゼントは ひとつもいらない』と思うのです。

365日、毎日たんじょう日プレゼントをもらったベンジャミンだからこそ、

『じぶんのまわりにあるものは、
 なにもかも プレゼントになったのですし、
 また、いつでも プレゼントになる』

と気づくことができたのだと思いました。
つまりベンジャミンは、毎日当たり前に身近にあるものも、実はそこにあることは当たり前ではなく、見方を変えればプレゼントになるくらい、「ある」ことが喜ばしいことなんだ、と気づいたのではないか、と思いました。


そしてそれは、私達の日常生活でも、同じなのかもしれないですね。



さて、プレゼントにまつわる絵本といえば、
こちらも最近、子ども達がすきです。

『プレゼントはひとつ』


こどものとも年中向きの月刊誌で、少し前に届いた12月号。

こちらも、お誕生日プレゼントのお話。

「おたんじょうびプレゼントに、何がほしい?」

「ひとつだけだよ」

というところから、子どものユーモラスで自由な発想が、広がっていくお話です。

Fujisanさんでは購入できると思いますので、ご覧になりたい方は、ぜひ^^b



「おたんじょうびプレゼント」は、子どもの心をとってもとっても、
わくわく、喜びを与えるものなのだなぁと、改めて感じさせられますね。


では今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!




hona


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