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今日までとこれからと、自己紹介代わりの「あとがき」 (#磨け感情解像度 によせて)

改めまして穂波晴野です。

初投稿からしばらくが経過し、エッセイや小説などを投稿しながら更新をつづけてまいりました。

さてはて、ここらでそろそろ自己紹介の機会をもうけるべきだろうか。と、思案いたしまして、ごあいさつも兼ねてこちらの記事を執筆しております。

まずは、特に自己紹介もなく投稿をつづけてきたにもかかわらず、記事をご覧になってくださったすべてのかたへ。

いまさらではありますが、心よりのお礼と改めてのごあいさつを申し上げます。

#磨け感情解像度 によせて


6月初旬、主宰・illyさんによる私設賞 #磨け感情解像度  に参加させていただきました。

参加のきっかけとしましては、募集記事をお見かけして「すてきなコンセプトだなぁ」という思いが心にすとんと着地したためであります。

誘蛾灯に誘われる羽虫のごとくふらふらと、楽しそうなお祭りの灯火に引き寄せられ、気がつけば鍵盤を叩いていました。

エッセイが苦手です。
読むのは好きだけれども、書くのはどうしても。

自分自身の経験をありのままに言葉にうつすのは億劫だから、虚実皮膜のカーテンにふうわりと包んでおきたい。
だから自分は小説を書くのだろうという後ろ向きな自覚があって、実のところ、コンテスト用の投稿記事を書くまではエッセイを積極的に世に出すことはあまり考えたことがありませんでした。

書き上がったのは、数年前にロンドンで過ごした頃の思い出を綴った記事でした。主人公は他でもない、異国を訪れたいつかの自分。

とうに過ぎ去ったはずが、折に触れて浮かび上がってくる後悔にまつわるエッセイです。
記憶に残る思い出を選択できないからこそ、人は写真を撮ったり、旅行記をつけるのだと思います。その一方で、努めて記憶に留めようとしたつもりもないのに長く深く留まる感情というものもあり、何気ない瞬間や、遠くなるはずの風景が一生ついてまわることもある。

あの懐かしい後悔は、海馬の底で眠りについていた原石だったのだと思います。
産まれ落ちる時を待ちあぐねていた感情を「磨け」と、背中を押してくれたのが 「磨け感情解像度」という企画でした。


ありがたいことに〈芽生え賞〉という大変栄誉な賞をいただいております。
押してもらった背中に恥じないように、これからも「磨く」ことと向き合っていきたい。それはときに暗い谷底をひとりで掘りすすむような行いだけれども。

浮かび上がった原石を拾い上げるだけでは物足りないのだから。胸に刺さったままの後悔さえもこうして輝くことがあるという経験をいただいてしまったのだから。

コンテストを主宰してくださったillyさん、あたたかな言葉をかけてくださった協賛のサトウさん、そのほかコメントを寄せてくださった方々、記事を読んでくださった皆さん。
そして全「オペラ座の怪人」ファンへ。このたびは素敵な機会をありがとうございました。

これからのこと、noteでやりたいこと


「note……続けていけそうだなぁ」

コンテストを通して思いがけず嬉しい言葉をいただいたのもあり、今はそうした心境です。そしていい機会なので、これからのnote執筆スタンスについて記しておきます。

・毎週更新
なにごとも習慣化するのが継続のコツではあるので、まずは週に1回の不定期更新、週間ホナミハルノくらいの構えでつづけていきたい所存です。
書評やエッセイなどの軽い読みものをご用意しつつ、月に1〜2本ほどは小説を更新予定。基本的にはあまり目的はなくゆるゆる続けていこうかと。

・SF短編連作化
「真実の値」のタイトルで執筆したSF短編について、連作短編としてシリーズ化の構想があります。前述の作品がほぼ設定語りになってしまっているのもあり、せっかくなので設定を用いながらストーリー展開を試みたい。
今しばらく「彼」と「私」の旅にお付き合いいただけると幸いです。

・他サイトなどで執筆させていただいた小説の紹介
いくつか未発表になっている作品があるため、遠くないうちに告知する予定です。キャラクター小説の長編が一本……用意があるのですが、時期をみて発表しますね。


他にも展望はありますが、ひとまずはこのくらいでしょうか。

継続して覗いてくださっている方も、はじめましての方も、これからどうぞよろしくお願いいたします。


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