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南海トラフ地震

南海トラフ地震の過去事例を見てみると、その発生過程に多様性があることがわかります。
宝永地震(1707年)のように駿河湾から四国沖の広い領域で同時に地震が発生したり、マグニチュード8クラスの大規模地震が隣接する領域で時間差をおいて発生したりしています。さらに、隣接する領域で地震が続発した事例では、安政東海地震(1854年)の際には、その32時間後に安政南海地震(1854年)が発生し、昭和東南海地震(1944年)の際には、2年後に昭和南海地震(1946年)が発生するなど、その時間差にも幅があることが知られています。


群発地震

南海トラフ沿いのプレート境界では、①海側のプレート(フィリピン海プレート)が陸側のプレート(ユーラシアプレート)の下に1年あたり数cmの速度で沈み込んでいます。②その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみが蓄積されます。③陸側のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。①→②→③の状態が繰り返されるため、南海トラフ地震は繰り返し発生します。

南海トラフ

南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから約80年が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。

大きな揺れ

四国九州で地震が頻発しています

17日午後11時14分頃、豊後水道を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生し、愛媛県、高知県で最大震度6弱を観測しました。
この地震による津波の心配はありません。

南海トラフ巨大地震が起きた場合、津波被害が想定されています
国は、南海トラフ巨大地震が起きると、震度7の激しい揺れや10メートル以上、高いところで34メートルの大津波が太平洋沿岸を襲い、多くの死傷者と経済被害も220兆円を超えると想定しています。
被害予想は東日本大震災の10倍以上の被害があり、死者数は約32万3,000人と予測されています。

マグニチュード9を想定した場合、土佐清水市と黒潮町は全国最大の34mの津波が予想されています。

本日の揺れが予兆でないことを祈りましょう


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