見出し画像

らもさんの声は正直な声だ。

らもチチのしいたけの夜を聴いている。らもさんの本は何冊か読んだことがあって、あっけらかんとして根底に大きな優しさが流れているその人柄が好きで、話しているのを聞くのが一番心地よくていい。あっけらかんと書いたが意味を調べると「何もなかったかのように平然としている様」とあって、まあ間違ってはいないかと思った。どんなことでもああそうかとらもさんは言いそうだ。亡くなった人の動くところを見られるのがyoutubeのいいところで、テレビでいいんだぜと歌う姿や、ロック好き?に囲まれてストーンズの方が好きだといって、重い空気の中で気まずそうな姿とか、色々見られる。タモさんと共演しているのも面白かった。小説は凸凹して愉快な感じで、エッセイはスラーッと読めて特に好きだ。とにかく優しいからだ。お酒だとかキノコだとかハッパだとか酩酊するものが好きで、とにかく気持ちいいからするといっていてでも覚醒剤は最低だと言っていた。そこも好きだ。全部を受け入れてしまう懐の広さに憧れているのかもしれない。と言っても直接会ったことはないからどんな人かはわからない、いや会ったところでその人の何がわかるのだろうか。その人の書いた本や詩を通して感じたもののほうがよっぽどその人に近づけているかもしれない。そんなことはわからないから考えても仕方ない。好きだということは確かだ。それだけでいい。最後は酔って階段から落ちたかで死んでしまった。晩年近くはアルコール中毒の影響か後遺症かでスローになったというかそんな風に見えた。これも動画越しだからたいしてわからない。別にそれぐらいの距離で、感覚でいい。なぜなら好きだからだ。それにしても。やっぱりいい声だ。声は誤魔化せない。一番正直だと思う。顔、表情、行動を操るほうが簡単な気がする。詐欺師の能力は声を自在に操ることだ。だからオレオレ詐欺がこれほど騒がれてもいまだに続いているのだ。声は直接心の奥の方へ届いてしまうのだ。いい声を出すように訓練しようか。いい声とはなんだ。よく響く声か、1/ fの揺らぎがどうとか、よくわからない。聞いていて気持ちいい声は、いい声だろう。気持ちいいというセンサーはなかなか優秀だ。酒やハッパやキノコのような声、酩酊する声、快へと誘う声。らもさんの声は正直な声だ。素直であっけらかんとした声だ。声はその人自身と、人柄と、心と繋がっているのだ。気持ちいい声は気持ちいい人間のものだ。なんだか自己啓発みたいであれだが、あれってなんだとよく人に言われるが、まあ近道はなくて気持ちいい人間になることが一番だ、俺にとっては。気持ちいい人間は嫌な顔はしないだろう、別に笑っていなくてもいいが、目の前を楽しんでいることが大事な気がした。まとまりがない、まさに収拾がつかなくなっている。初めからつける気もない。垂れ流しの文章。それでも書けた、書ければ気持ちがいいものだ。気持ちいいはいい、次もやりたくなる。継続への道だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?