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遅れてきた『ハマのドン』レビュー

 アップリンク吉祥寺で『ハマのドン』を観た。最近の首都圏の映画館の番組と来たら、新作よりも旧作のリバイバルがお盛んもお盛んで。新作よりも旧作ばっかり観たいと思ってしまう。そんな旧作の盛りを押してでも観たいと思ったのがドキュメンタリー『ハマのドン』だった。

劇場パンフレット。アップリンクは色々あり利用を控えようとも思っているが、今回ばかりは足を運ばざるを得なかった。

 カジノ誘致に揺れる横浜港。カジノ誘致推進派だった藤木幸夫。だが、ギャンブル依存症や外資のカジノ利権の闇を知り、カジノ誘致阻止に転じる。

 このドキュメンタリーの主人公、藤木幸夫さんは横浜港の物流を担う藤木企業の代表取締役会長で、横浜港湾のあらゆる企業を束ねる、まさにハマのドン。

 保守っぽい人たちがもてはやされてきた数十年、その保守っぽい人たちは自身の目先の利益ばかり追い、この国からは人も財産もどんどん消えていった。この映画を見て、藤木さんのような人が本当の保守であり愛国だ、と肌感覚で思った。

 桜木町の海側には巨大なホテルや商業施設がホイホイ建ち、あぁこれってカジノ誘致を見込んでなのかなと思ったわよ。すでにホテルが多かった地域だからなおさら。以前なら、駅前からポートビューだったのに、それを遮るホテル達。今の時代に『古畑任三郎』やってたなら、タワーホテル爆破のエピソードもありそうだ、と勝手なことを思うのだった。

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