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アイデンティティと神話

マシュマロに答える。

マシュマロ

ブクログを見返してみたが、アイデンティティそのものをテーマにした本はたぶん読んだことがない。正確に言えば、質問にあるようなアイデンティティの仕組みを解明するような本は。

アドラー心理学をテーマにした本は有名な『嫌われる勇気』くらい。あれは本しゃぶりでも使ったことがある。

そのため質問に対して真正面から答えるような本は持ち合わせていないが、少し切り口を変えたら使えそうな本があった。

そもそも「アイデンティティ」とは何か。日本語では「自己同一性」となるが、それでもよく分からない。Wikipediaを見ると、心理学辞典(1999)による定義が紹介されている。

『自分は何者か』『自分の目指す道は何か』『自分の人生の目的は何か』『自分の存在意義は何か』など、自己を社会のなかに位置づける問いかけに対して、肯定的かつ確信的に回答できること

自己同一性 - Wikipedia

この例から俺は何を連想したか。それは神話と宗教である。

引用文の「自分」を「我々」に、「社会」を「世界」に置き換えてみたら、これは神話の説明にしか見えない。実際、ちょっとググってみたらそれっぽい主張がすぐに出てきた。

神話というのはそこの国の民族にとってアイデンティティの根幹になっているのです。

各界の識者が語る「わたしの記紀・万葉」第21回 歴史コメンテーター 金谷俊一郎氏|なら記紀・万葉

ということでこの本を紹介しよう。

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