灯村 秋夜

最古(自称。2018/9より活動)のクソムリエ。現在のラノベ・なろう系レビューの源流た…

灯村 秋夜

最古(自称。2018/9より活動)のクソムリエ。現在のラノベ・なろう系レビューの源流たる存在(のはず)。

最近の記事

宣伝活動・1

 業界の発展を願っていると言いつつ、売れなかった作品を分析して問題点を述べていくだけでは、はた目には健全な活動に見えないように思います。以前にこのような活動について司法解剖になぞらえたことがありましたが、解剖医が健康の増進に役立っているか、と聞かれればおおむね「ノーではないか」という答えが返ってくるでしょう。  不健康や傷病の原因は、ほとんどが広く周知されたものです。包丁で刺されて亡くなった方を解剖し、傷が肝臓に届いていて出血性ショックを引き起こしたのだ、と診断されたとしまし

    • 『エイス大陸クロニクル』と津野瀬文について

       ひとつの作品を読むとき、同じ作者の別の作品を読んで比較する、という研究の手法があります。一般に「作家論」と呼ばれるものですね。発想やこだわりをとくに細かく分析すると、文章や単語選び・表現のクセを割り出して時代性や影響を受けた作家などを見ることができます。ライトノベルはだいたい川原礫か渡航に二分されているので、それ以降のOSOか転スラかあたりを分析するのでない限り、この二人を覚えておけばいいと思います。  私が今回取り扱う作品は『エイス大陸クロニクル』なのですが、その前に出

      • 『電脳戦姫エンジェルフォース』について(2024年最新版)

        『電脳戦姫エンジェルフォース』箕崎准2018/9/30 SBクリエイティブ株式会社(GA文庫) ・設定、口調、日本語や文章、世界観すべてガバガバ ・構成がダメダメ ・「こんな設定あったっけ?」って毎分思う ・近くにいるコみんな脈ありとか思ってる主人公が心底キモい ・続刊前提は甘えだって言ってるだろ!! ・考察すればするほどズレていく ・説明すべき箇所を間違えている 『電脳戦姫エンジェルフォース2』箕崎准2019/2/28 SBクリエイティブ株式会社(GA文庫) ・Henta

        • 『電脳戦姫エンジェルフォース』についての雑感(2018年版)

          タイトル:「電脳戦姫エンジェルフォース」 著者:箕崎准(みさき・じゅん) 出版社:SBクリエイティブ株式会社 出版年:2018/09/30 初版第一刷発行(……と書いてあるが、発売日は09/15なので恐らく誤り。買って読んだ日付は2018/09/16) あらすじ: 《エンジェルフォース》……それは人々がフルダイブして楽しむ仮想世界《NOAH》内で発生する凶悪犯罪と戦う美少女部隊である。  主人公の和泉勇人は、そんな彼女たちが追う「とある事件」から生き残った結果、腕を買われ

        宣伝活動・1

          最初のあいさつ

          最初のことば  私はド田舎の出身で、書店には恵まれず育ってきました。中高生あたりで大型書店が多方面に手を伸ばして潰れてしまい、大型スーパーに入っているテナント以外の書店がない状態でラノベ読者としての道を進むことになりました。  使えるお金の少ない子供だった私は、趣味に費やせるお金もあまりありませんでした。すでにたくさん刊行されているシリーズを追うにはお金が足りないため、出始めの人気作を買い支えるか、少ない巻数で完結している作品を探すことが通例になりました。ところが、売れて

          最初のあいさつ