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電池の処分とリサイクルの話

いまや生活に切り離せないものとなった乾電池、充電池。適切に処分なさっていますでしょうか?
各ご家庭で処分に困るものをたくさん見てきましたが、地味に困るのがこの「使用済み電池」です。
ちなみにこちらは、先日立ち寄った我が実家から出てきた使用済み電池の山です。

写真は実は一部分(段ボールに入り切らなかった分は撮影せず)(まさかダンボールに入りきらないとは思わなくて思わず白目)。

総量なんと15キロ。お米だったら嬉しい重さですが、使用済み乾電池の山は殺意さえ湧いてきますね…。

■人はなぜ捨てないのだろうか? 電池の抱える問題点

「どうしてこんなになるまで放置してたんだよ…」「何でこまめに捨てないのか…」と、見ているだけでげんなりしてしまったのですが、まぁ私には分かりますよ。実家家族の考える事なんて、そりゃもうお見通しです。
捨てなかった理由は
①「小さいからまとめて捨てようと思った」
②「捨て方がわからなかった」
の二択です。
特に我が実家の地域では「乾電池は地域の回収場所か回収協力店に持参」する義務があり、「不燃ごみで出すことができない」というのが最大のネックのようです。
私はおなじ県に住んでいますが、私の住んでいる地域では「乾電池は不燃ごみ」なのに、市町村によって回収方法や回収場所が違うのが困りものですよね…。

また、一口に「乾電池」と言っても種類が見分けにくいのも問題でしょう。

素人には見た目で判断できない…

そもそも「乾電池」か「充電池」かの違いがわからないのも問題だと思うんですよね…
上の画像のようにデカデカと「アルカリ乾電池」と表記があればいいのですが、

上記画像のように、海外製品なのか、英語表記しかなくて乾電池なのか充電池なのかわからないものもゴロゴロ出てきました。
老眼鏡片手にその確認をしていくのは本当に骨が折れます…。

形状が似てて判別不能なものも。
どちらも充電池と思いきや、上は乾電池、下は充電池らしい。上は個人で処分、下は回収協力店に持ち込みです。
使い終わった時点ですぐに分別してくれてれば困ることもないのに…何故溜め込んだ…!(怒)

以下は、電池のリサイクルマーク
英語表記しかない電池なら、これで判別可能です。覚えておいて損はない!

このリサイクルマークがついていれば「回収」対象だそうです

■回収協力店が、わざわざ調べないと分からない

地域によって分別方法や回収方法が異なるこの「電池」。
もちろん市のホームページなどに記載はしてあるんですが、そこが大体不便。
市のページから外部リンクに飛んで、細かい字で書かれてあるリストを住所ごとに自力で検索しなければなりません。
これ、絶対にお年寄りは読めませんって💦

これがね、せめて「住所(ないしは郵便番号)を入力すれば自動で『この店に持参しましょう!』とか分かるシステムにしてくれれば自主回収も捗るんじゃないかと思うんですが…。

■店ごとにも対応が異なるらしい!

しかも困ったことに店でも対応が異なるらしいのです。
私の行きつけの店では、インクカートリッジや蛍光灯は「ご自由にこの箱にお入れください」となっていて、店員さんに声を掛けなくてもささっと持ち込みができるのですが、
電池の回収だけは(危険だからというのは分かりますが)店員さんのいるカウンターに声を掛けなければ回収してくれません。
(小さな電池とはいえ、ショートの恐れがあり、勝手に箱に入れられると困るのでしょう。ここは仕方ないことです)
きちんと絶縁テープで処理などしているかもわからないものを大量に持ち込まれたら困るから、持参する側も気を付けたいところですね…!

そして、店によっては「購入した電池の数しか回収しない」という縛りがあるらしいので…! ぜひ持参予定の店舗には確認をしてください。

■液漏れ注意!

最後になりますが…
実家での電池の仕分け、予想はしてましたが段ボールの底の方からは、古すぎて液漏れしてる乾電池が大量に出土。
素手で触っちゃったよ〜(涙)

改めて手袋をして仕分けをして、ようやく完了しましたが、

「小さいものこそ早めに仕分けして手放す!」

これは心掛けてほしいものです。
乾電池、小さいから「適当でいい」と思われがちですが、本当に危険なものです。
誰かが「どうせバレないだろう」と適当にゴミ袋に入れて捨てた結果、ゴミ処理場の大火災に繋がり、そこに市民の税金が大量に(無駄に)注ぎ込まれることにもなります。
一人ひとりがきちんと意識を持って対処してほしい…!(と実家には切に訴えて帰ってきました)

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