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これからの「家事代行業」にできること

家事代行業というのは「生活関連サービス業」という業態に分類されます。
需要に供給が追い付いていない、右肩上がりの業種なのだそう。しかも無資格でも始められるというので、新規参入を考えている人も多いでしょうし、実際に着手している人も多いのでは。

(下記はご参考まで。自分の開業までのあれこれをつづったものです)

ただ、新規参入が増えてくると、そのうち供給過多になっていきますし、今後「新たなサービス展開をどうすればいいのか?」という問題が出てきます。

そこで、(敵に塩を送るようですが)今後の家事代行業に求められるサービスを考えてみました。
いきなり別の業態に変更するとか、多角経営になるよりは楽ではないかと思います。

■次に求められるのは、「家事を教える」サービス

私も小さな範囲では行っていますが、恐らく次に来るのは「家事を教える」というサービスだろうと思います。

毎週定期的に家事を代行してもらえれば一番いいのですが、金銭的、時間的に難しい方は多いもの。そうなると必然的に「自分でなんとかする」しかないのですが、困ったことに「何をどうすればいいのか知らない」人は多く、「わざわざ調べてまで(家事を)しようとも思わない」ひともこれまた多いのです。

掃除機がゴミで詰まっているだけなのに、「もう吸わなくなった、買い替えなきゃ」と買い替えたお客様。
10年以上も風呂の排水口の掃除をしたことがなく、詰まってしまってリフォームするところだったお客様。
家事のやり方をしらないばかりにとんでもない行動に出る方はそこそこいらっしゃるのです。

■「便利家電のメンテナンス法を教える」という仕事も

また、「便利家電の台頭」という新しい問題もあります。
便利家電はどれも複雑で、ちょっとした不具合に自分で対処できない一般人も多い(ように感じます)のです。

「家の掃除はルンバがしていますので、あなたはルンバの分解清掃をしてください」というご指示のお宅もあるくらい。

これには、家事代行業者も知識習得の勉強が必要になりますが、例えば街の電気屋さんなどとコラボする事業などもいいんじゃないかな。

■初めて一人暮らしをする学生や社会人へ「家事のノウハウを教える」仕事

日本の子どもたちは学校で「掃除」の時間を経験しているにも関わらず「家の掃除」は得意ではないようです。
というのも、学校で教わる掃除があまりにも旧時代のやり方で、「箒と雑巾」を使うようなものばかり。家の中で使う掃除機などはほとんど学校では扱いません。
そんな子どもたちが大学生や社会人になり、急に一人暮らしをして大変なことになる…そんなケースも私は多々見てきました。立派な掃除機があるのに、床はホコリと髪の毛だらけ。掃除のやり方が分からず、仕方なく家事代行を頼んだ、というのです。

便利家電は、メンテナンスさえきちんとすれば何度も買い替えるようなものじゃありません。使い方を一度聞けば、若い世代なら使いこなせるでしょう。

基本的な家事や掃除のやり方を、大人になった今こそ教わらねばならない時期が来ていて、そこに「家事代行」の新しいビジネスがあると感じています。

なにかのご参考になれば。

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