見出し画像

これからの家事代行は「名もなき家事」をこなす仕事になる…かも?

先日友人と話していた時のこと。
「いろんなご家庭で、『ダンボールを潰して収集所に持って行ってほしい』という依頼が多くてね~」という話を聞かせたところ、大変驚かれました。
友人曰く「家事代行さんって、掃除とか料理をするものじゃないの?」と。

もちろん仕事の大半は掃除などの「名前のある家事」なのですが、それ(掃除)をするためには「ダンボールを片付けて紐で縛ってマンションの収集所に持っていく」という「名前のない家事」をこなしてからじゃないとできません。
ダンボールを片付けないと、床が見えないのでね…。

更に言うなら、「名前のある家事」の方は既に機械化がすすんでおり、自分でやらなくても機械がやってくれます。
洗濯なら洗濯機、食器洗いなら食洗機、料理だって最近は自動で作る電気調理鍋も人気ですよね(これを機械化と認識していない人も多いはず)。
トイレ掃除だって自動で泡が出てきて洗ってくれるものが増えましたし、部屋の掃除はルンバ君が普及しました。

その一方で、私には仕事がどんどん増えています。
ダンボールを潰して集積所に持っていくのは、本当に一苦労。
まず貼りついたガムテープをはがし、硬いダンボールを折り畳み。紐を掛けて縛るのもこれまた一苦労。
果物や重量物の入っていたダンボールは大きな芯がかませてあるので、それを取らないと畳めません。何度爪を痛めたことか…!
しかも、最近は買い物のほとんどがネット。毎日のようにダンボールが届くので、すぐに部屋がダンボールで埋め尽くされます。

洗濯したあと乾燥までやってくれる機械は登場しましたが、そこから中身を取り出して畳んでタンスの引き出しに入れるのは、やはり家事代行さんの仕事としてご要望が多いものです。そしてそれがアホほど面倒なことも皆さんご存知でしょう。

また、「名のある家事」をこなしてくれる機械は、メンテナンスが難しい
とあるお家では、掃除は一切しなくていいのですが、その代わりに「ルンバの清掃と、食洗機の中の清掃と、洗濯乾燥機のホコリ取り」がルーティンの仕事だったりします。

便利家電が増えれば増えるほど、家事代行の仕事は増えていくんですね~。

AIが普及すると奪われる職業が多いようですが、
「意外と家事代行は生き残る仕事なのかもね」と言う話を友人ともしました。

歯科医の友人が同じようなこと言っていて。
遠隔操作で手術もできる未来が近づいており、いよいよ医者の仕事さえ奪われて行く中、「歯科医だけは生き残りそうな気がする」、とその友人は言います。
何故かというと、「歯の治療自体はAIがしてくれそうだけど、一番難しいのは『顎が外れそうなおじいちゃんの口を、絶妙な力加減で開かせるという仕事』で、それは多分人間にしかできない」というのです(笑)

「目に見える(=金になる)仕事」はAIに奪われて行きますが、意外過ぎる小さな仕事は生き残るんでしょうね…。
というか、小さい仕事(金にならない仕事)は、AIでやるよりも人間にやらせた方がコストがかからないから…という話らしいですけどね。

さてあなたの仕事はAIに奪われそうですか?
そんなことを考えるのもまた一興。


もしサポートのご意思があるなら、お気持ちだけで。別の困っている方へ直接ご寄付ください。私と私の家族は元気なのでnote経由のサポートの必要はありません(*'ω'*)