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「片付け」や「掃除」って、実はすごく難しい

拝読していて、私の言いたかったことを全部書いて下さっているような気がして。勝手ながら記事を引用させていただきました。

以前、福祉系の他業種の方からお仕事依頼がありました。
と言っても「片付け(もしくは掃除)をしてほしい」というものではなく、
「うちの新人をみつばちさんところで働かせてもらえないだろうか」というオファーだったのです。

で、その方曰く「掃除みたいな単純な仕事なら、うちの新人でもできると思うんです」とのこと。
うーん、うまく笑顔を返せたか自信がありません(笑)

■掃除は単純な仕事だろうか?

洗濯機が洗濯板に取って代わったのかなり昔のことですが、いまや食器は食器洗浄機が洗い、各家庭にお掃除ロボが配置される時代です。家事の多くが機械に取って代わられています。
そんな中、うまく言語化できないのですが、私の「家事代行業」という仕事は今後も絶対になくならないような気がしています。

というのも、掃除ロボが出現したのと時を同じくして、実は家事代行業の需要は右肩上がりなのです。その辺は下記の記事で述べていますのでご興味あれば。

※ちなみに、「整理収納アドバイザー」という仕事に関しては、いずれなくなると思っています。理由は以下の記事に書いています。

で、この「家事代行業はなくならないであろう」ということを、悲しいことに私の語彙力では表現できなかったのですが、冒頭引用させていただいた記事に文字化されていました。

清掃の仕事はパターン化された単純作業ではなく、「汚す」という人間の行為の後始末であるため、極めて人間的な判断が求められる仕事です。
「汚す」「散らかす」のは人間なので、汚し方、散らかし方も無限にあります。それを見極めたうえで最善の清掃手段を選ぶのは人間ならではの「創意工夫」が求められる行為です。

そう、各ご家庭で、「汚し方」があまりにもレパートリーに富んでいるのです。
さらに言うなら、その汚し方に対して「きれいにしてほしい」と仰る、そのお客様の考える「キレイ」にも千差万別あり、プログラムするのは非常に難しい。
しかもお客様のその日の気分で「キレイ」の幅が大きくブレたりもするのです。

■単純作業ほど、創意工夫が求められる

ここに「単純作業の奥深さ」についてのツイートがあるのでお時間ある方はぜひツリー全文読んでみていただきたい。

掃除もコレに似たところがあって。
例えばお客様から「リビングの床を水拭きしといて」といわれたら。
この場合、単に床の水拭きをすればいいわけじゃない。
まず、「どうしてそんな依頼をなさっているのか」を考える。
お話してみると、「昨日、花瓶の水をこぼしちゃったの」と言われたり、「今からお客様が来るから」と言われたり、理由は様々。
「花瓶の水をこぼした」のが理由なら、その付近を入念にチェックする必要がある。床以外の場所、壁やテーブルの足にも水は飛んでいるはずだから。
でも「お客様が来る」という理由の場合、「リビングだけでなく玄関の掃除も必要だし、廊下の水拭きもしておかなきゃな」という判断になる。
勿論それをお客様ご自身が詳細に指示くださる場合もあるけれど、スタッフの創意工夫で補わなければならないところもある。

引用したツイートは「工夫次第で仕事時間は減らせる」ことの例だけれど、単純作業の奥深いところは、「工夫次第で作業個所はいくらでも増やせる」ことでもある。同じ金額で作業個所が増やせるなら、そういうスタッフは重用されるだろうし、仕事も増える。

これが、私の考える「家事代行業はなくならないだろう」の理由です。

■家事代行は機械に置き換わらない仕事(だと思う)

いまやいろんな人が「自分の仕事は機械(AI)に置き換わるだろう」とびくびくしているようです。
そんな方に「家事代行、いいですよ!」と言っても、なかなか響かないし同意も得られないようなのですが(涙)
単純だと思っている仕事の中に、どれくらいの「人間らしさ」を見つけられるか、探してみるのもいいですよね。

そしてぜひ、家事代行業で働く良さも知ってほしい…😂

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