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根っこが、美味しいの!(セリ、パクチー)

  何かの集まりでみんなで料理をしたときに驚きました。

 「人参や生姜の皮ってわざわざむくんだ!………(えぇ、味変わんないし。めんどくさい。。。)」

 でも、めんどくさいって内心思っている自分のうちの台所には、皮剥き器がなく、どちらがめんどくさいのかと。ちょっと考えて、包丁でできるなら、うちは要らないと皮剥き器を買わずに過ごしてました。少し不便な方がやらなくてよいことを探してしなくなるので自分には向いていたようです。

 さて、野菜の皮と同様に捨てられがちな根っこの話です。秋田のだまっこ鍋(きりたんぽのご家庭版です)を作ってみたいとレシピを見た時に“根セリ”と材料に書いてありました。

 知っていますか?自分の住んでいる千葉ではそもそもセリを食べる人は少数派です。普通のセリと違うの?と思い八百屋で聞いてみますが、「さぁ。」と言うつれない返事。スーパーでは、当時セリをおいてないところも結構ありました。まぁでも、普通のセリにも根は少しついているので、おそるおそるちょっと入れてみたら、根っこには根っこの香りがあり美味しかったのです。調子にのった自分はドバッと鍋にセリの根っこを放り込みました。すると、

「ガリッ。」

 泥と言うか砂利と言うか、歯に当たる触感が最低で香りを楽しむどころではありませんでした。後日、秋田の友人に聞いたら、セリは普通のセリだけども歯ブラシみたいので、砂が残らないように丁寧に洗って食べるのだそうです。でも、そこまでは、めんどくさいので大雑把に洗えば済むときだけ根っこを使用するようになりました。

 数日前のこと。友人との待ち合わせ場所の近くの八百屋(千駄木)に「根っこが美味しい!」と言うポップと共に売っていたセリがトップの画像です。根っこの量!根本の泥がたまりそうな部分を除いてもたくさん使えます。ざくっと刻んで美味しく頂きました。炒めても鍋にもお粥にも具材として使えます。

 他に根っこが美味しいと言えば、パクチーです。(香菜、ツァンサイ、コリアンダーが全て同じものと気付くのに5年くらいかかりました)

 以前、インド料理教室に一年ほど通ってましたが、パクチーは毎回たくさん使用します。みじん切りだって言われて、根っこを落として残りをみじん切りしてたら、インド人の先生が

「なんで捨てるの!!!」

「えっ、これ(根っこ)食べるんですか?」

「当たり前です。」

「…すいません。」

「(ちょっとお茶目に)ゆるします。」

「(笑)」

 先生の許しますがツボで一年間通ったインド料理教室ですが、カレーを作る際に根っこを始めに生姜のみじん切りを油で炒めるように炒めて使います。これも葉っぱや茎と違う香りで料理に幅がでます。セリと違い泥や砂が溜まらないのでパクチーの方が使いやすいです。

 そんなこんなで、使うようになったセリとパクチーの根っこ。たまに、根っこを落として売っているスーパーさんがあります。でも、それはみんなが食べないから。是非、一度食べてみて、試してみて。立派な根っこで売られるようにみんなで根っこの輪、是非広げていきましょう。

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