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趣味の話

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フィクションを楽しむ人の生活。本中心。
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児童書が好きな大人が、本好きの子どもの味方とは限らない

子どものころを振り返って思うのは、「児童書が好きな大人が、本好きの子どもの味方とは限らない」ということだ。 児童書が好きな大人は、だいたい思い出の一冊がある。 大人はその本が大好きで、大好きで、子どもたちに押しつけがましくそれを宣伝してしまう。 大好きなので、今流行っている本を否定し、好きな本を持ち上げようとする。 よく見られる光景だ。 子どもの世界が変われば、受け入れられる作品も変化していく。それは仕方のないことで、だからこそ新しい物語を書き続けなければならない。

男性だけが若い女の子を好きなのか?

「男性は若い女の子が好きうんぬん」というツイートを見かけてふと気づいたのだが、同人男女カプ界隈において「大人の女性(ここではだいたい20代後半以上を想定)」が受けのカップリングってあまり流行ったことないのではなかろうか……? 同人に限らずとも、乙女ゲームの主人公はだいたい若いし。ここで言う大人の女性だったのはダウトくらいしか知らない。 私はあまのじゃくなので、そう気づくとめちゃくちゃ大人の女性を推したくなってしまった。 というわけで、今後いい感じの「大人の女性」の恋愛を

いいこと日記その4 きかせたいのは。

ねこぼーろ(ササノマリイ)の「きかせたいのは。」を聞いていた。 ねこぼーろの歌はひたすら鬱々としたものが多いのだが、これは比較的明るい。 一方で、自殺願望や他者の視線への不安がモチーフとして扱われている。その不安を踏まえて、詩の中の「僕」はこう歌う。 ————————— 君が隣で 寝てるだけでもいいから どうか僕に居場所をください お願い 耳栓から流し込んだ音楽を 君にも聴かせたいだけ 誰かに伝えてみたいだけ ————————— 歌詞のこの部分は、物を作って何か

英雄を超えていけ

◎注意 このnoteには、映画「マッドマックス 怒りのデスロード」と「ワンダーウーマン」の致命的なネタバレが含まれています。 未試聴の方には閲覧をお勧めしません。 いまいち下げ方がわからないので寿限無でも置いときます。 寿限無(じゅげむ) 寿限無(じゅげむ) 五劫(ごこう)のすりきれ 海砂利(かいじゃり)水魚(すいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ) 雲来末(うんらいまつ) 風来末(ふうらいまつ) 食(く)う寝(ね)るところに 住(す)むところ やぶらこうじの ぶらこうじ