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119 NFLがなぜおもしろいか?

自分勝手に見る

 アメリカでは、4大プロスポーツがあり、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、アイスホッケーと言われている。この4つ、私が子どもの頃からそうだった。略称でいえば、NFL、NBA、MLB、NHLとなる。
 その中でも長くトップの人気に君臨しているのがNFLである。なぜならば、究極のテレビ視聴向けのスポーツだからだ。有名な決勝戦、スーパーボウルが誕生したのは1967年、昭和42年だから、MLBに比べれば歴史はずっと浅いのに、そこまで成長させたのは、テレビのおかげである。
 なぜ、NFLはテレビ視聴が最適だったのか。それは、11人対11人の試合で、しかもボールは1つしか使わないのに、一瞬にさまざまな事が同時に発生してしまう。まず、選手交代。1プレーごとに止まるので、随時、選手を交代できる。そして、攻撃側、守備側ともに作戦に見合ったスペシャリストを送り込むため、ボールにからまないところでも素晴らしいプレーが発生してしまう。
 このため、いまフィールドにどの選手が出ているのか。そしてどんな作戦を行ったのか。スローでリプレイすることで、楽しめる仕組みとなっている。この点ではビデオゲーム的な要素が備わっていたこと、ルールを毎年のように「よりおもしろく」「より安全に」と変更していくため、どうしても専門家の解説も欲しい。
 そういった外観だけではなく、個人的に重要な点として、日本ではマイナーなため、NFLについて「わかったようなことを言う」人が周辺にはほとんどいない点も魅力である。
 確かに、アメトーーク「阪神タイガース芸人」でも、ファンたちはとてもマニアックでさまざまな蘊蓄を語りたがる。おもしろい時もあるけれど、うざいと感じるときもある。
 NFLはその点で、自分勝手な見方ができるから、おもしろく感じたのだった。

BSNHK、大橋巨泉時代

 私が最初にNFLを見たのは、TBSが洋画の枠(月曜ロードショーだと思う)でスーパーボウルを放送したときが最初だ。ピッツバーグ・スティーラーズの試合だったはずで、最初にスティーラーズのファンになった。テリー・ブラッドショー、リン・スワン、フランコ・ハリスである。同時に、ダラス・カウボーイズも気になる存在で、ヘッドコーチ(HC)のトム・ランドリーが象徴的だ。
 本や雑誌を漁って情報を収集しつつ、古書店でスーパーボウルのプログラムを手に入れて辞書を引きながら学び、さらにFEN(米軍による極東放送)で、実況を聞いたりもするようになった。徐々に朝日新聞など新聞のスポーツ欄にも小さいながらも記事が掲載されるようにもなった。
 全試合を観ることができないもどかしさ。FENは私はラジオでしか聞いてないのだが、米軍施設向けにはテレビも放送していて、どうやらNFLを日本でも見ることができたようだ。
 それからだいぶ時代も下って、NHKはBS放送を開始すると、NFLの試合を放送するようになった。これが決定的で、月刊タッチダウンの当時の編集長、後藤完夫の解説だったはずだが、その後、大橋巨泉になる。大橋巨泉はセミリタイアして熱心なNFLファンで、昔、庭にパラボラアンテナを立ててNFLを観ていたといった伝説(実際にどうかは知らない)まであった。
 もちろん大橋巨泉といえば競馬とゴルフであるし、選手だった経験も皆無ながら、ラスベガスでは賭けの対象となっていることもあってNFLにいち早く目をつけていた。彼は放送でもオッズのことをよく話していた。
 そういう見方もあるんだ、とさまざまな角度から選手やHC、チーム事情について解説をしていた。実は、間違いも多かったらしいのだが、楽しさを存分に教えてもらえた。

テキサンズ、パッカーズ、ライオンズに驚く

 NHKは一時は毎週、生中継もしていて、とくにポストシーズンのプレイオフは熱心に中継してくれたのだが、それも終わってしまう。
 アマゾンプライム、DAZN、NFL Game Passといったネット配信、日テレ系のG+(CS放送)、かつてはGAORAもやっていたけれど。そうしたものが、淘汰されて、いまや、DAZNと組んだNFL Game PassとG+のみと言っていい状況である。
 タブレット端末で、それでも熱心に試合を追っていた日々もつい昨年まであった。
 それを今季は一切やめて、日テレが深夜にやっている「NFL俱楽部」のみの視聴となった。
 理由は単純だ。1試合を観るのに2時間から3時間かかる。CMを飛ばしても1時間半ぐらいはかかる。この時間の捻出が不可能になったからだ。とても観ていられない。いや、いまよりずっと忙しかった時でさえも、かなりの試合数を観戦していたのに、どうしていま時間がないのか。それは自分でもよくわからないけれど、ほかに時間を取られるからである。
 おそらく、いまの自分は、昨年の自分に比べて、仕事のパフォーマンスが低下してなにをやるにも時間がかかるため、NFL視聴時間を作れなくなってしまったのだろう。
 とはいえ、日本時間明日、明後日は重要な試合がある。いわばベスト8である。
 テキサンズatレイブンズ、パッカーズat49ers、バッカニアーズatライオンズ、チーフスatビルズ。
 レイブンズ、49ers、チーフスは、ちゃんと観ていない私でさえも残る気がしたのだが、テキサンズ、パッカーズ、ライオンズは正直、驚きだ。一方で、イーグルスもカウボーイズもいないのも驚きである。
 またペイトリオッツの象徴でもあるビル・ベリチックHCが辞めたことも、時代の変化を感じさせる。
 全試合を観ることはないけれど、おそらく今後も、こんな感じでNFLを楽しんでいくことだろう。
 なお、筆者がどれぐらい熱中していたかは、こちらのブログに痕跡があります

ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー


 

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