205 小説と占いと受け取ること
占いから得られるもの 占いに興味を持ったのは、高木彬光の小説にはまっていた頃だから、かなり昔の話である。高木彬光原作の映画『白昼の死角』の公開は1979年。もっとも有名なのは恐らく探偵・神津恭介のシリーズだろうが、この映画はそうではなく、経済犯罪ものだった。青森市生まれの高木彬光は、手相をはじめとした占いに詳しく、また株取引などにも詳しい作家だった。そのためか、学生だった私は易経の本と株式投資の本をどちらも古書店で購入して熟読したのであった。もっとも、どちらもさっぱりわからな