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アリサカ介護のワンケースを語る①

この文章を読んでいる方は、間違いなく要介護の人はいないと思われるが…将来まず親の介護を目の当たりにする日が来ます。
断言するのは自分の両親のうち父親は比較的早いケースで、というか三人兄弟の長男である父他界、次男叔父さん東京で健在、三男叔父さんは父親より早く他界したのです。


母子感染で祖母の死因も同じでした。
医者に告げられた余命は当時半年でした。

不幸中の幸いと言うか父親は、その後も10年以上特効薬とも言えるバラクルードが肝臓のウイルスを大人しくはさせてくれたようです。あくまで生存率が幸運に伸びたという感じですが。
父親は介護が必要ありませんでした。悲しい事は悲しいですが、癌を発症させた際も弱気にはなるものの我々子供達を困らせる事はありませんでした。

介護のケースは100人いれば100通りです。母親の場合はレアケースでしょうね。息子である自分は、母親の変化に気がついていました。60歳になると職場もようはシルバー枠ならいいけど、社会保険料払う時間迄は必要ないよ。

まあ雇う側にすれば当然です。そこでシルバー人材センターに登録して、ある施設の調理人になってからがいけなかったです。
転倒が骨折になる。黄昏時に不穏になるいわゆる認知症の方々…息子としては
ア「おっかひとりぐらいの生活費は、なんとかなるから働かなくてもいい」

それを母親は悪く取りました
「わて(私)に何もせんといれ!って言うのか💢」
その利用者さんの姿が見えたのでしょうね。母親はある日その施設からも雇用を断られます。後で聞いたのですが、初期の症状が見られたらしいです。
母親はその後、家に帰ってこなくなり物凄く嫌な予感が当たります。

そう交通事故です。
そこで瀕死の状態から生き残ります。ICUで僕を力強く握ってきた感触を今も覚えています。彼女は生きていたいとその時は強く思っていたし、手術後もキツいリハビリを続けて軽い麻痺があるとはいえ家に帰る事ができました。

この一連の流れで病院のソーシャルワーカーもリハビリ先生や作業療法士さんなどを交えてケアプランが練られました。ここで介護認定がついたのです。
コレは脅しでも、法螺でもなく介護を考えるキーパーソン(同居家族で判断力がある)は絶対に介護を自分達だけでやろうとは思わないで下さい。

また独居老人の方は自覚がないケースも多いので、死に至るケースがあります。コレは実際に会社でありました。介護認定を自ら喜んで受ける人はいません。
ただ、家族だけで介護をする場合はお互いが消耗線です。
他人に任せられる面は任せていいのです。ただ施設に送り込む事は個人的には反対です(´-ω-`)

何故なら大きく環境を変える行為が恐らく認知症を勧めますし、施設に入れれば安心と言うのは子供側の都合で他人といるよりは子供と喧嘩しながらいたい筈です。自分は結婚願望が若くからなかったし、介護に備えて一通りの経験は実習や施設入所で習いました。寄り添う介護なんて、それは言葉だけで1人で10人ぐらいみるとてもツラいものでした(ユニット制現在は改善した筈)

不良利用者である母親とケアマネや利用者、ヘルパーさん、安否確認宅配弁当など使えるものは使いましょう。一緒にいる妹とも精神科は妹が連れて行く。脳神経や泌尿器は自分が行く。ともかく分散です。1人に集中すると潰れます。

お金の面は?と言うと長くなりましたので次回に

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