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モネの「連作」が生まれた過程に迫る展覧会

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2023年12月号より) 

 印象派の巨匠、クロード・モネ[1840−1926]は、柔らかな色遣いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残した。一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写し取った革新的な表現手法である「連作」は、モネの画業から切り離して語ることはできない。

《昼食》1868〜69年 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館©Städel Museum, Frankfurt am Main

 モネの代名詞である、〝積みわら〟〝睡蓮〟などをモティーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間と光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯をたどる本展。日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、「印象派以前」の作品も紹介し、「連作」に至る過程を追う。展示作品はすべてモネという、モネ芸術の世界に浸れる展覧会だ。

《睡蓮》1897〜98年頃 油彩、カンヴァス 66.0×104.1cm ロサンゼルス・カウンティ美術館 Los Angeles County Museum of Art, Mrs. Fred Hathaway Bixby Bequest, M.62.8.13, photo ©Museum Associates/LACMA

モネ 連作の情景〜2024/1/28
東京都台東区・上野の森美術館
[時]9:00〜17:00(金・土曜、祝日は19:00まで。入館は閉館の30分前まで)
[休]12/31、1/1
[料]一般2,800円、大学生・専門学生・高校生1,600円、小・中学生1,000円(土・日曜、祝日は200円増し)
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)

出典:ひととき2023年12月号

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