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わが子のように

2024年、ほのぼのハウス農場は10年目を迎えます。大勢の方々に支えていただきながら、日々、有機野菜やニワトリを育てることに向き合ってきました。今までの出会いに感謝しながら、私たちの歩みを皆さんとともに分かち合いたいと思います。これまでに野菜セットとともにお送りしていた農場通信を改めて、皆様へお届けいたします。

2014.04.19 NO.5農場通信


「娘を育てるようだ」と妻はつぶやきながら、苗の管理を手伝ってくれています。育苗ハウスは胡瓜、トマトなどの夏野菜でいっぱいになってきました。

小さな鉢から野菜の成長に合わせて少しずつ大きな鉢に変えていきます。 

こうすることで、作物もストレスを感じながら、新しい活力のある白い根を出しながら、強い苗ができていきます。

しかし、特に大きな鉢に移植したときなどは、根が一時的に切断されるために、水不足などで萎れてしまったり、弱くなって病害に侵されたりしてしまいます。

そのため、何度もハウスに足を運び、寒冷紗という布で木陰を作ってあげたり、換気口を閉めたり、開けたりということを繰り返し、何とか強い苗に仕上がってくれます。

苗は繊細であるがとても素直。


このように苗と接していると、夜の最後の観察にはついつい「おやすみ」とか、朝起きて「おはよう」と大きな声でハウスの戸を開けて入ってしまいます。

日中苗の世話を手伝ってくれている妻も、野菜の苗はわが子のように、繊細で手間暇、愛情がいるな~と言っています。

私は、子どもは親、大人の背中を見て、勝手に育つという都合のいい哲学で、何も子どもたちにしてあげれていませんが、野菜は何度も足を運び、手を添え愛情を注ぎ、やっと育っていくんですね。


米寿を超える私の師匠は、私が若かりしときに、野菜は農夫の足音を聞いて育つということを教えてくださいました。その言葉が今になってようやく身に染みる毎日です。

春かと思えば、連日霜が降り、朝夕冷え込みがありますね。どうかみなさんお身体にお気をつけてお過ごしください。

山口 敦史



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