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【天空の菜の花畑特別企画】元インターン生和仁ちゃんにインタビュー🎤✨

今から4年半前、ほのぼのハウスのインターンとして1年間農場で働いた和仁ちゃん。現在も、農場の裏方を支えてくれています。どんな想いでほのぼのハウスに関わっているのでしょうか?天空の菜の花畑の開催に向けてインタビューを行いました!


____まず、ほのぼのハウスとの出会いは?

和仁:私が大学1年生のとき、大学の近くにあった居場所を運営している「ぽっと」に通うように。学童や、子ども食堂、学校に行かない選択をしている子どもとか、色んな人が集う場所で。ぐっさんも、鳥大出身ということもあり、ほのぼのハウスはそこによく野菜を届けていて。私が農学部生だったということもあり、「ぐっさんのところ(美作)に野菜受け取りに行ってきて」って言われたのがきっかけで、ほのぼのハウスに通うようになったよ。それが2018年の夏でした。

____そこからなぜインターンをすることに?

和仁:大学2年の9月からインターンをすることに。それまでも、ちょくちょく農場には行かせてもらっていて。農場を訪れるたびに、畑の景色が移り変わって、私が見ていなかったこの期間の間に畑で何が起きていたのか知りたくなったのが大きな理由。そして、有機農業のことももっとリアルに知りたいと思ったからです。

春夏秋冬。畑の景色はなだらかに移り変わる。

____ほのぼのハウスでは何をしてた?

和仁:当時はお客さんに届けていた野菜セットに同梱していた卵も割れることが多く、産卵率も乱高下の日々。餌の配合やニワトリの生育環境を工夫したり、梱包方法を試行錯誤したり、とにかく模索の日々でした。
知識も経験も全くない私ですが、色んなことを一緒に体験させていただきながら、どうにか形にしてお客さんに「おいしい時間をお届けしたい」という気持ちで必死でした。
どんな人に食べてほしいかなとか、どうやって届けていくか、畑作業しながら、みんなでぶつぶつ言ってたような・・・。

____現在は社会人として働きながら、様々なかたちでほのぼのハウスに関わるのは何故?

和仁:なんでだろう・・・。これまで色んな人と関わらせていただく中で、人の思考とか行動は、本当に食べ物や環境が大きく影響していると感じていて。

巷では、課題とか問題と言われてることが多々あり、一方で、見方を変えると可能性に繋がることもすごいあると思っていて。例えば有機給食も然り。そこに関わる人の心を動かす何かを届けられたら、実現に繋がっていくと思います。そんな役割をほのぼのハウスが担い始めてると思うんです。結論、現在もほのぼのハウスに関わらせてもらっているのは、お山のがっこうも、有機給食に向けた試みも、私自身が実現したいことの1つだからですね。

とはいえ、私もまだまだ経験したことのないことばかりで、失敗や試行錯誤の連続です。だからこそ、知恵を出し合いながらともに試行錯誤し続けられる関係で在り続けたいです。

ぐっさんの家族のみんなと関わる中で、「大変な農作業からも元気をもらえた」と和仁ちゃん。

____ほのぼのハウスで働いて、どんなところが魅力だと感じる?

和仁:ほのぼのハウスでは、失敗を恐れずトライ&エラーをさせてもらえることが一番有難いです。どれだけ失敗しても、失敗を悪いこととは捉えず次にどうするのか、そこを考えることを大事にしてくださる仲間が多いです。「自分自身に何ができるか」という自分事として取り組む姿勢を育ててもらったように思います。なにかをしてみたいと思う人は、自分のできなかったことに向き合えたり、色んな意味で自分自身のことを引き出してもらえる場所だと思います。ほのぼのハウスと共鳴することがあって、ともに創っていきたいという人は工夫次第で様々な形で関わり、季節の移り変わりとともに、自分自身や大事な人と向き合うきっかけになるのではないかなと思います。

____ほのぼのハウスのどんなところに共感する?

和仁:ほのぼのハウスで働いて、はじめて「景色ってそうやって見るんだ」っていうのを痛感させられました。ここのスタッフの方は、それぞれに四季の感じ方や景色の見方、感性を持っていて。そんなふうに見えているんや、と最初はショッキングだったというか。鳥の声ひとつにしても、小さな花にしても、そんなふうに見えたり聞こえたりしてるんだって驚きでした。私には見えてないかったから。

あとは、やっぱり目の前の人が喜ぶ姿が嬉しい。身近な人や地域の人が食べてくれて。その人がまた違う人に贈ってくださったり、伝えてくださったり。そういう繋がりが増えていって、またその地域自体が活発になって。人が根本にもっている「人が喜んでくれる姿がうれしい」っていう気持ちが、お客さんの中にもスタッフの中にも芽生えているように思います。
当たり前のように画面のボタンをクリックするとモノが届き、人とのやり取りがなくても生きていくことが容易になった現代は、そういった気持ちが芽生えづらくなったり、感じづらくなったり、あまりにも省略されてしまっているように思います。でも、働くことは喜びになる。だからといって簡単なわけではありません。だからこそ、食べる人もつくる人もお互いを思いながら、野菜や卵、畑を通してつながり続けられるような関係で在り続けたいです。

____これから始まる菜の花畑、どんな企画にしていきたい?

和仁:私自身も実現したいと強く思っている有機給食の一歩につながるような企画にしたいです。それは、地元の人にも、自治体にも、ほのぼのハウスにも還元されることだなと思っています。CSAのような考え方も、日本ではまだまだ食べる人には浸透していないと思いますし、旬も知ってるようで知らずに当たり前になんでも手に入るからこそ、野菜について、畑について、知ってみたいわって思えるようなきっかけをつくりたいです。

お山のがっこうも4年前に比べて、本当に多くの方が関わってくださるようになりました。畑での体験とその野菜を日常でも食べるということ、ほのぼのハウスの春夏秋冬をともに食べていけるそんな仲間を増やしていきたいです。

ほのぼのハウスに関わってくださる人たちは、ほんとうにいろんな経験やバックグラウンドを持っている方が多いので、それも滲み出るような企画にしたいですね。菜の花畑に浮かぶ黄色い絨毯を通して、ほのぼのハウスがに大切にしている価値観・世界観を来ている人にも伝わる企画にしたいです。

去年の天空の菜の花畑の様子。

インタビュアー: ゆうこ


和仁ちゃんの書いた記事をチェック!
マルシェで学ぶこと。|ほのぼのハウス農場 (note.com)
ともに分かち合う場にむかって|ほのぼのハウス農場 (note.com)

ほのぼのハウス農場とは?

私たちは岡山県美作(みまさか)の赤土台地で野菜・お米を作っています。自然豊かな恵みである落ち葉や草を畑に還し土を豊かにし、里山と共に生きる持続的な農業を行なっています。
#こどもの味覚を育む野菜 #平飼い卵 #美作
https://linktr.ee/honobono2014





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