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方向音痴の、良いところ

僕はとっても「方向音痴」

どのぐらい方向音痴かと言うと

家に向かって帰るのに
一本道を外れて歩くと、もう迷子になったり

実家近くのスーパーに車で行き
買い物して、帰ろうとすると
車の場所がわからなくなり
さまよったり

会社近くの地下鉄の出口から出たいのに
毎回違う出口から出たり…

友人にも「ちょっと真面目にやって?笑」
と笑われるのだが
どうにもこうにも
方向感覚だけは欠如してる模様

それで悩んだこともあったのだが
ここ最近は、もはや自分のメリットかも
なんて思ったりもしてる

それは、この方向音痴のおかげで
嬉しい出来事も多いから

方向音痴にプラスして
僕の特殊能力が、実はもう一つあり
これが「やたら道を聞かれる」
なのだが
これが本当にびっくりするぐらい聞かれる

「日本に昨日来た」
というバングラデシュの方に
「このインドカレー屋さんに行きたい」
と道を聞かれたり

「講座に行きたいんだけど、全然たどり着けなくて、この道をずっと10分ぐらいうろうろしてて困っている」
というおじいちゃんに道を聞かれたり

「友人と改札で待ち合わせしてるんだけど、現在地すらわからなくて困ってる」
というおばあちゃんに出会ったり

なぜ、よりによって
この"究極の方向音痴"の僕に聞いてしまったのか…

なんていつも心底思うのだが
「方向音痴なんで、すみません」
って謝るのも、なんだかな〜
という気持ちになるし

方向音痴だから当然
「この道をまっすぐ行って〜」
と、説明することも出来ない

と、いうことで
どうするかと言うと
Googleマップを開き、一緒に歩く
そして究極にわからない場合は
道ゆく人に、聞く。笑

道案内してくれる人が
人に道を聞いているという
もう何だかよくわからない絵面だか。笑
不思議なことに、こういうとき
一体感のようなものが生まれる

「迷子チームの大冒険」という感じに

そしてたどり着いたとき
謎の達成感が芽生え
多分もう、二度と出会えない人だけど
本当良かった!!
と、なんかこれまで
何年も一緒に頑張ってきた仲間のように
お互いを讃え合う

道がわかる人からすると
もう意味がわからない。笑
という感じだと思う

僕が方向音痴じゃなかったら
きっとこの感覚は味わえなかっただろうなと
もはや最近では、メリットにすら思う

また、方向音痴なおかげで
毎日の散歩も、大冒険

一本道を外れれば、僕はすぐに迷子なので
近所でもすぐに「冒険モード」に切り替わる

2・30分歩き回ると
いい具合にもはや
どこを歩いてるかわからない。笑

それが昔は不安でしょうがなかったが
「毎度新鮮な気持ちを味わえる」
と開き直ってからは
散歩が大好きになった

こんなにコスパが良い人間って
他にいるだろうか?笑
と自負している

そして帰りは、得意のGoogleマップ
にお世話になって帰る



ここまで書いて
今更ながら、気づいたのだが…

道を聞かれたとき、シンプルに
「僕もわからなくて…。すみません」
と断ればよかったんだな

でも、そうしないのは
僕自身、この大冒険が
すきになってしまったから
そんな風にも思う
(道を聞く方からすると、いい迷惑だ。笑)

どこか遠くの
異国の地まで行かなくても
僕の大冒険は、今日もはじまる

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