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「できる人に思われたい」から「良い仕事ができるようになりたい」への転換

仕事が楽しくない。
職場の人間関係も悪くないし、待遇面もとくに不満はないけれど、楽しくない。

そう思っていた過去の自分はどこへいっちゃったんだろう?と言うくらいに、大きな転換がありました。つい先日のことです。

簡単に言えばタイトルの通りで、今までの私は無意識のうちに「仕事ができる人だと思われたい」という欲に包まれていた。それに気づきました。

だから、仕事ができない自分に直面した時に、どうしようもない恥ずかしさとか、焦燥感に駆られます。それは、お客様に申し訳ないという気持ちよりかは、プライドが傷ついたことによる羞恥心が大きかったのだと思います。


しっかり向き合えていなかったんです。
目の前の仕事やお客様に。

いつも視線の先には自分がいて、ヘマをしないように、傷つかないように、影を潜めながら仕事をしていました。仕事を楽しくないものにしていたのは、自分自身だったんです。


仕事ができる人だと思われたい」と、
良い仕事ができるようになりたい」。

このふたつって、全然違うようで
紙一重なんじゃないかと思います。

冷静に考えれば、自分の立ち位置とか目線が180度違います。でも、今の自分がどっちにいるのかは、なかなか実感することが難しかったりすると思うのです。

だからこそ、とくに問題を感じない、恵まれた職場にいながら「仕事が楽しくない」と思う時、スキルや経験不足を最初に問題として掲げて、そこを埋めていけば気持ちは変わると思ってしまうのだと思います。

もちろん、スキルや経験によって得られるものは大きいです。自分の中の知恵が増えるからです。でも、そもそも立っている場所や視点が違っていたら、「仕事が楽しくない」というモヤモヤは消えないと思うのです。

結果が伴わないからです。お客様が満足してくれなかったり、周りからの評価も得られているように感じない。知恵は増えているはずなのに、評価が伴っていかないのは、そもそも自分が「良い仕事をしたい」と思えていないんじゃないか。心の矢印がどちらに向いているのか。そこを疑うべきなのだと思います。


良い仕事ができるようになりたい
自分の立ち位置が間違っていることに気づき、見方を変えることで、見える世界は大きく変わりました。

自分のことより、お客様のこと。
一緒に働く仲間のこと。

それを1番先頭に置いて、その中で私は何ができるのか。どう貢献できるのかを考える。

その考えに切り替わった時、行動がすべて変わりました。プロジェクトで起きそうな問題に気づいたら、すぐに仲間に共有すること。デザインを作るにあたって、懸念事項や聞いておきたいことが出てきたら、お客様に尋ねること。お客様の特性や状況を考えて、適切なコミュニケーションを提案すること。

もちろん、今までも同様の行動をとったことはありました。でも、そもそもの姿勢として「自分がどう見られるか」を念頭に動いていたので、お客様の意思に反する形で動いてしまったり、仲間を置いてきぼりにしてしまう事が多かったのです。空回り状態が多くありました。

「良い仕事をしたい」という思いに先頭を任せることで、周りをよく観察するようになります。これでもかという程、分析するようになります。空回りがどんどん減って、同僚やお客様から感謝されることが増えていきました。



これまた難しいのですが、良い仕事をするというのは、自己犠牲ではありません。紙一重ではあるのですが…。

良い仕事をしようという思いが強すぎて、自責と他責を履き違え、結果的に自己犠牲に陥ってしまうこともあると思います。塩梅が難しいのです。

でもその調整は、それこそ経験を積んでいくうちに分かっていくものなのだと思います。きっと、周りが助けてくれます。ブレーキをかけてくれます。だから、心置き無く「良い仕事」に向かっていけばいいのだと思うんです。


1度でも「良い仕事ができた」と感じる経験を積めば、自信がつきます。そして、スキルや知恵が増えていることに気づきます。ただの文字としての知識ではない、中身がギッシリと詰まった、肉厚のスキルが身につくのを感じると思います。

これこそ、
仕事の醍醐味なのではないかと思うのです。こう思えるようになったのが、今年1番の収穫です。



まだまだ忙しい日が続きます。
良い仕事ができるよう、
年末に向けて駆け抜けていきます。

仕事ってヒリヒリするけど、
すごく楽しいものですね。

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