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15歳の決意

夏のあとがきを今さら。

私の高校野球好きは
こちらでも。

今日は国体の高校野球最終日でした。
台風の影響でベスト4が出揃ったところで
おわりになっちゃったけど。

これまで、高校野球は大好きでも
特定のチームを激しく応援したことは
なかった私です。

そんな私の高校野球好きの経歴に
今年、新しい歴史を刻んでくれたチームが。

それが大阪桐蔭でした。

毎年、
私の地元の甲子園出場校は
80%くらいの確率で
公立高校(ほぼ地元出身選手のみ)。
出身県チームの歴代甲子園勝率は
下から数えた方が早い、
みたいなところが、わたしの地元です。

だから、
地元民だけで戦う公立高校すごいじゃん!
都会の私立高校は
お金でどこからでも人集めてきてさ!
そりゃ強いに決まってる!

…といったような偏見を持って、
高校野球を見ていたところがありました。

だけど、そんな斜に構えた態度だった
私の高校野球の見方を変えてくれたのが
「最強世代」と呼ばれた、
今年の大阪桐蔭というチームだったのです。

ここ最近、
春も夏もよくあの高校の校歌を聞くなあ
と思って、試合を何気なく見て早2年余り。

藤原くん、根尾くん、山田くん、中川くん…
校歌と一緒に、
消えることなく毎シーズン出てくる
スタメン選手たち。

若干のミーハー心は否定しませんが、
なんかこの子達すごくないか…?
と徐々に私の中で話題に。

そして彼らが3年生になる頃、
春のセンバツ優勝。
「最強世代」と呼ばれ続け、
夏の甲子園優勝。
世が金足農業フィーバーの中でも、
勝ち切った大阪桐蔭。

彼らの偉業は
さらりとこんな数行で書ききれるほど
簡単なことじゃないんだけど!

いろんなプレッシャーを抱える中での
その圧倒的な強さと精神力。
純粋に勝ちたいと願い、努力し続ける姿勢。

この18歳たちは何者なんだ!!!!
と日々、
じわりじわりと憧憬の念に
かられはじめたわけです。

さらに遡れば、
彼らが大阪桐蔭へ進学を決めたのは
弱冠中学3年生。
15歳での決断だったわけで。

親元を離れて、完全な寮生活。
野球以前に、
自分の身の回りのことは自分でやる。
そして、厳しい練習も乗り越える。

自分が15歳の時には
到底できない決断だったなと。
この歳になってその凄さを
ようやく理解できるようになった私。

それと同時に、
ここまで本気で打ち込めるものに
長い人生のうち、
たった15年で出会えている彼らに
ちょっぴり羨ましさも感じちゃうくらい。

大勢の人に
外から見られて
好き放題言われて書かれて伝わってくる
高校野球のチーム以前に、
そこには一人一人のものがたりがあるんだ。

…そんなことを考えていると、
私立なんて全国から強豪選手ばっかり集めて!
と思っていた自分が
急にバカバカしくなった。

(金足農業も凄かったんだけど、公立!地元の子!をもてはやすメディアには、この時のわたしは共感できなかったんだな〜。)

わたし的に、
高校野球への、
一つの概念の転換があったのが
この夏の記憶でした。

ひとりひとりの物語。

この考え、感情に出会わせてくれた
大阪桐蔭の選手たちに感謝。

今日で高校野球は本当に終わりだけど、
一つ信念を持って打ち込んで生きてきた
彼らの人生が
野球のあるなしに関わらず、
これからも実りあるものになってほしいなあと
勝手に願うのでした。


ちなみに、
西谷監督の人格もこのチームの強さに
大きく影響してるだろうなと考えてやまない。
試合後のインタビューの相手校を
称えるコメントがすごく好きです。
(共感者求む)

彼らの人生に幸多からんことを。

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