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難しいことはよくわからないけどアートが好き

  題名のスタンスをいつまでも持っていたいなあと思い、この文章を書いています。

 美術というと高尚とか高貴な趣味に捉えられがち、知識が無くては嗜めない、というイメージがどうしてもありませんか。私だけかな?(笑) 

 アートとか美術とかいうカテゴリーに興味を持ってしばらく経ちます。趣味は何ですか、と聞かれたときに、美術館に行くことです、と言うと、凄いですね、とかなんか凄いですね、とか言われます(なんか、の部分に色々含みがありそう)。

  決してメジャーな趣味ではないのかな、と思うけれど、美術館に足を運べば来場者が列をなして入場を待っている展覧会がある。人の山で作品が見えない時、果たして本当にアートって人口の少ない趣味なのかなあ、と疑ってしまう。 

 正直私も美術が好きだといいながら、わからないことも沢山あります。なんかこの絵好き!良い!という単純な思考だけで作品を見ていることが多い。何とかの技法とか誰が描いたとか、作品としての価値とかのことはその感情のもっと後に考えていることだし、そもそも考えていない時の方が多いです。 

 真作か贋作かなんて全然わからないし、全く市場価値の無い作品が平然と展覧会に置かれていたって私にはわからないと思います。そのくらいの知識量で美術に向かっているなんて、と怒られてもしょうがないレベルです。 

 それでも「なんか好き」「なんか気になる」この感情に動かされて、どうしても美術館に足を運んだり、画集を見てしまう。美術にはそういう力があると思います。自分の意志ではなく、本能で感じてしまう部分で、美術とかアートを面白いと思っている。 

 今は美術検定のために勉強したり、美術史のことや専門用語でわからないものを調べたりして、徐々に徐々に知識が付いてきている段階だけれど、美術を「なんか好き」な感情は忘れたくないなあ、と思いながら、日々過ごしています。 

  写真はイギリスはロンドン テートブリテンで撮ったもの。ただの壁。

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