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「相手に期待しない」育児ストレスを減らす唯一の方法

イヤイヤ期に差しかかった娘と感情コントロールが苦手な私

2歳になった娘は、最近家でご飯をあまり食べなくなった。保育園では毎日完食しているらしいし、お菓子はしょっちゅう欲しがるので、食欲がないわけではなさそう。やっと一口食べたと思ったらすぐに吐き出すを繰り返し、「なんで出すの〜」と怒ると、今度は食卓に向かってぬいぐるみを投げる始末。
時間がない中、やる気がない中頑張って作った食事。どうにか娘に食べてほしくて、保育園で人気のメニューを調べながら作ったのに。無惨に散らかったご飯たちと、泣きわめく娘にうんざりして、イライラがピークに達した。

多分、初めてあんなに怒鳴ったと思う。自分でもこんなに声を荒げたのはいつぶりだっけ?っていうくらい、喉の奥から、腹の底から、ものすごく嫌な音が出た。
娘は一瞬固まったのち、大泣きし始めた。私が怒鳴ったことにびっくりし、きっと顔も怖かったのだろう。

怖い思いをさせてごめんねって思ったけど、当時は自分の怒りを鎮めることに必死だった。とにかく娘と物理的に距離を取りたくて、一瞬だけど扉を閉めて別室に一人閉じこもった。「マーマーーーーーー!」と泣きながらも私を呼ぶ声に心臓が潰されそうになりながら、娘の元へ戻った。

何も悪くない夫に八つ当たり

2歳児相手に本気で怒る自分が情けなかった。どうして自分はすぐこんなに感情的になってしまうのだろう。自己嫌悪が止まらない。頑張って食べさせることをやめ、娘の横で抜け殻のように座っていたら、夫が予定よりも1時間遅く帰ってきた。そう、これも私のイライラの原因だった。

元々19時には帰宅すると言っていたから、「20時にはお風呂入れられるだろうし、今日はワンオペ風呂じゃなくて済む〜♪」と浮かれていたのも束の間。時間になっても連絡もないし帰宅する気配もなかった。私の予定では、19時にみんなでご飯→20時にお風呂→21時寝かしつけ、だった。なので、19時の時点でご飯もまだだしお風呂にも入れていない。時間的にもまずご飯を食べさせないとと思い、食べさせてたら先に述べた通りの始末。

結局夫が帰ってきたのは20時。30分前の帰るコールの時、「娘が全然食べない!!私もう食べさせないから!!」とブチギレていたのを知っていた夫は、「まあそんなときもあるさ〜」と数日ぶりにゆっくり会えた娘をとろけるような目で見つめ可愛がっていた。(夫は数日出張で不在だった)

そんな夫に「頑張ってご飯作って食べてくれなかった私の気持ち、わかる?」と嫌味を言った。夫は「わかるよ」と言ってくれたけど、嘘つけ、と思った。普段ご飯を作らない夫にこの辛さがわかるわけない。夫の優しささえも跳ね退けてしまうほどこの日の私は余裕がなかった。

気分最悪の日に学んだこと

翌日冷静になった頭で日記を書いた。そして気付いた。私が勝手に相手に期待したせいだったということに。

「これならきっと食べてくれる」「○時には帰ってきてくれる」「お風呂に入れてくれる」・・・確約なんてないのに、全部私が期待したことだ。勝手に期待して、その結果が得られなくて相手のせいにした挙句、自己嫌悪・・・。自業自得である。

気が付かないうちに「予定」を組んだつもりで、相手が「こう動いてくれるだろう」と期待を押し付けていた。「期待しない」というとどこか寂しい気持ちになるが、こと育児に関してはめちゃくちゃ重要なことだと思った。

期待しないから、何かしてもらったとき(食べてくれた、片付けてくれたなど)ものすごく嬉しいし、感謝の気持ちでいっぱいになる。そういう「良いびっくり」のほうが、相手も自分も幸せになれるんじゃない?と、やっと気付いたママ2年目の夜であった。


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