2月23日

今日という日が忙しすぎたのと、異動や引き継ぎや大きな会議での発表やあれやこれやでキャパオーバーを引き起こし、家に帰ってから限界が来て爆泣きしてしまった。
「異動いやや〜!」
とぎゃん泣きするわたしに、夫が
「五月なら新しい店でも大丈夫!新しいお客さんとも出会えるよ!」
と慰めてくれた。
けれど申し訳ないことに全然心に響かなかった。
わたしは涙が感情を追い越すことが多くて、自分でもなぜ泣いているか分からないときがある。このときもそうだった。
でもよく考えてみると、わたしの「異動がいや」は「店舗を異動して新しい店に行くのが不安」なわけではなくて。
「自分がいなくなった店が絶対に回らないのがとてつもなく不安」の方が大きかった。
アルバイトの子たちや契社さんが、嫌な思いやつらい思いをするのではないかと思うと、自分が新しい環境に行くことよりそのことの方がよっぽどつらい。
スタッフの士気が下がることで、店のクオリティも下がり、お客さまが離れてしまうんじゃないかと思うともっとつらい。
わたしが4年間育ててきた棚が、誰にも引き継がれることなく、きっとどんどんぐちゃぐちゃにされていくであろうことを思うとつらい。
スタッフのことを信頼しなさすぎといえばそうなのだけど、実際問題どう考えても無理なんだよな。
社員がひとり消えるのに、その穴を埋める人が誰も入ってこないんだから。
人件費削減って言っても、必要な人員を削ったら結局他のスタッフの負担が大きくなって、結果的に離職やますます売り上げの低下に繋がるだけなのに。
誰も助けてくれない。
こんなに店が大変なのに、わたしだけが放り出される。

でも今日は、いつも来てくださるお客さまがたくさん来てくださって、差し入れを頂いたり、お手紙まで頂いたり、本当に嬉しかった。
みなさん口を揃えて「最終出勤日には必ず会いに来るね!」と言ってくださるので、最後の日はオールスター大感謝祭みたいになりそう。
退職するわけじゃないんだけどな!

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