2月28日

京都のお店の最終勤務日だった。
普段と何も変わらずいつも通りに出勤し、いつも通りに品出しをし、発注し、接客をした。
休みだった夫がわざわざ最後だからとサプライズで来てくれた。
何も買って帰らなかったけど。買わんのかい。
昨日会うのが最後だったアルバイトの子がわざわざお菓子を持って来てくれて、正直そこではちょっと泣きそうになった。
もう退職した同い年の元アルバイトちゃんも会いに来てくれた。
このお店で一番仲良くなって、一昨日も一緒に錦市場にあそびに行ったのに、わざわざ来てくれて嬉しかった。
ずっとお世話になった契社さんは、お花を用意してくれていて、とっても嬉しかった。
みんな優しすぎる。
よくお話しする常連のお客さまもみんな会いに来てくださって、さながらオールスター感謝祭か大乱闘スマッシュブラザーズって感じだった。
こんなにありがとうって言ってもらえるほど、わたしはちゃんとここで頑張れていたんだなと思えた。
がんばってねって、また帯に名前載るの楽しみにしてるよって、いろんな励ましの言葉を掛けてもらった。
もう会えないお客さまもいるかもしれない。
それでもわたしたちは本で繋がっているんだなって思えた。
お客さまたちがどこの書店に行ったとしても、ポスターとかPOPとか、そういうところでわたしの名前を見つけてくれたら、嬉しい。
そのためにこれからもがんばる。

感傷に浸っている暇もなく、3月からは次の店舗での勤務。
しかも初日からONEPIECEの発売日。泣いた。
何とかしてみせよう。

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