また孫の手の先輩から怒られました。

　先輩は、ここ数日わたしとYさんが仕事上のやり取りをしているのを至近距離で見聞きしていました。

　なお、先輩は「特等席でチラ見しながら見守っていた」つもりだったそうですが、わたしから見るとあれはガン見でした。

　さて、先輩はわたしをこう怒りました、

　「あんたたち！　いい加減にしなさい。二人してふわふわしちゃってさ。もう！　少女漫画じゃないんだから、いい加減にしなさい。 仕事の話しかしてないのに、お互いぎこちないっていうか、初々しいっていうか、ふわふわしちゃってさ。前みたいにモジモジはしてなくて、ふわふわしてる。こっちまで照れて血圧が上がったよ。なんなの。いい加減にしなさい」

　と。

　大事なことのせいか、何度も同じことを言われました。

　先輩の血圧が心配です。

　また、他の同僚はわたしにこう言いました、

　「いーいものを見ましたわー。眼福。Yさんと書類のやり取りをしてた時、手と手が触れてたねー。すごーく自然な感じだったよー。Yさん、すごーく真面目な人なのにねー。さては内緒で付き合ってるなー？　良かったねー。飴ちゃんあげる」

　と。

　どういう話の脈絡なのかは謎ですが、飴ちゃんを賜ってラッキーでした。

　しかし、残念ながら付き合ってはいないので、そこはYさんの名誉のために否定しておきました。

　ちなみに、お互いの手が偶然触れたのは本当です。

　ただし、手というよりも、正確にはお互いの指先が偶然触れただけ。

　わたしにとっては、たったそれだけでも、とってもとっても嬉しい出来事でしたが。

　あの時、思わずYさんの指先をジッと見つめてしまいましたもの。

　そして、

　「いつも爪が短く綺麗に整えられているから、彼女がいるのかもしれないなあ」

　なんて思ったりもしました。

　ザ・偏見！

　フリーでも爪が綺麗な男性なんて沢山いそうなものなのに。

　しかし、分からないですからね、こればっかりは。

　先日Yさんにバレンタインチョコをお渡しした時、わたしから「お返しは結構です」と念押ししたわけですし、ホワイトデーにYさんから何かアクションを起こしてもらえるという期待はしていません。

　わたしとしては、Yさんがチョコを受け取ってくださったというだけでも嬉しいのです。

　それだけで胸がいっぱいというか…。

　それ以上のことは、少なくとも今のところは考えられないです。

　ただ、もしも奇跡が起きて、Yさんから何か嬉しいことを言ってくださった際に「スキンケアを頑張っておけば良かった！　Yさんの前でマスクを外せない！」と後悔することが無いよう、スキンケアだけはここ数日頑張っています。

　お互いのノーマスクの顔は知っていますが、マスクを外した顔を見られるのはどうしても恥ずかしい感じがするからです。

　しかし、もしも新たな美容液を買って万が一肌荒れしたら怖いので、

　●毎日使っている化粧水や乳液を、いつもより丁寧につける

　●まつげ美容液を塗る

　●洗顔料をしっかり泡立てて顔を洗う

　●帰宅したらすぐメイクを落とす

　●頭皮マッサージをして、顔のリフトアップを狙う

　●起床後、白湯を飲む

　●ストレッチや足浴をして、浮腫みを軽減する

　●軽めのウォーキングをする

　といったことくらいしかしていませんが…。

　無理のない範囲で出来ることをしたいと思います。

　どういう結果になったとしても、努力は決して無駄にはなりませんし…。