人生で一番ミンティアを必要とした日
※備考
これは3月8日(金)の日記です。
昨夜、わたしはキッチンで迷っていました。
「今から豚肉と豆苗を炒める。ちなみにわたしは明日も仕事だ。でも、今、モーレツにニンニクを食べたい。フライパンにニンニクを入れるべきか? 入れざるべきか…? それが問題だ」
と。
わたしは決断しました。
「元気を出すために、やっぱりニンニクを入れよっと。食後にしっかり歯磨きして、ブレスケアも飲んで、明日の朝になったら念入りに歯磨きをすればいいよね。どうせ職場ではマスクをするんだし〜。ふっふっふ、ニンニク入れちゃった。この香りがたまらんのよね〜」
と。
それがとんでもない過ちだということに気づかずに…。
…そして、今朝。
わたしの職場に一本の電話がかかってきました。
先輩は目をキラキラさせながら言いました、
「G-darkちゃ〜ん、Yさんから電話だよ〜🩷」
と。
わたしは動揺して思わず聞き返しました、
「えっ? どちらのYさん?」
と。
先輩は「あんたの好きなYさんだよっ」とでも言いたげな顔でニヤリと笑い、
「いつものYさんだよ〜🩷」
と教えてくれました。
電話をとってみると、いつもこのnote内で「恋の大泥棒」として有名なYさんでした。
Yさんは言いました、
「G-darkさん、お忙しいところすみません。今から〇〇(Yさんの職場)に来ていただけませんか? こちらの勝手な都合で無理なお願いをしてすみません…。急ぎの案件が突然出来てしまって…。本当にすみません…」
と。
普段のわたしなら「やったぜ! 今からYさんに会えるぜ! 役得だぜ!🙌」とルンルンになるところ。
ですが、今日のわたしはYさんにこう言いました、
「いえいえ、謝らなくて大丈夫ですよ。ただ、ちょうど今、別件の対応中なので、10分少々お待たせしてしまうと思います。なるべく早くお伺いしますね」
と。
…さあ、この記事を読んでくださっている方はもうだいたいお察しのことでしょう。
わたしは光の速さ(わたしの体感では)で別件を終わらせ、お手洗いに駆け込み、
猛スピードで歯磨きをしました。
わたしがYさんに申し上げた「10分少々」には歯磨きタイムが含まれているというわけです。
いや、朝、出勤前にちゃんと歯磨きはしたのですが。
「油断したー! めちゃくちゃ油断したー! Yさんに〝この人ニンニク臭いな〟って思われたらどうしよう! 今朝もブレスケアを飲めば良かった〜! せめてりんごジュースを飲んでおけば良かった…! でも、今朝、甘い香りのヘアミルクやヘアオイルはつけたから、せめてこの香りでニンニクのにおいを少しでもごまかせますように…!」
と、内心ものすごく焦りました。
そして超高速歯磨きを終えて、Yさんのところへ行ってみると、なんと2人きりの部屋に案内されました。
まずYさんが先に入り、わたしが後から入ったので、わたしはさりげなくドアを開けたままにして、ニンニクのにおいがこもらないように工夫しました。
部屋の中には4人掛けのテーブルがあったので、わたしがYさんの向かい側の椅子に座ろうとすると、Yさんは、
「自分の隣にどうぞ」
と言いました。
嬉しい!
4人掛けのテーブルで、2人で隣り合って座れるなんて。
でも複雑!
隣だと…、
隣だと…、
ニンニクのにおいがバレちゃう〜!
…わたしは声なき声で叫びました、
「誰かわたしにミンティアちょうだ〜〜〜〜〜い!!」
と。
…わたしが実は緊急事態宣言を発令しているなどとは夢にも思わないYさんは、ニコニコしながら、その急ぎの案件について説明してくれました。
隣同士に座っているからお互いの体の距離が近いし、
部屋のドアを開けたままのせいか、時々自然とヒソヒソ話をすることになったし、
なぜか途中からYさんがご自分のマスクを下にずらしたのでYさんの正面の顔も横顔も至近距離で見放題だったし、
そうでなくても話の間しょっちゅうお互いの目をジ〜ッと見つめ続けるし、
わたしがメモを書いている途中のメモ用紙をYさんがなぜだか触ってくるしで、
わたしにとっては本来「ハッピーターン🙌」とちょっと何言ってるか分からない歓喜の声をあげて小躍りしたくなる幸せな出来事なのに、
「こ、この人昨日ニンニク食べたんだなってことが、Yさんにはバレている…! こんなに近いんだから絶対バレている…! Yさんはいい人だから、そんな気配を出さないけど、絶対バレている…!」
と、わたしは違う意味でもドキドキしっぱなしでした。
せっかく大好きな人と会えたのに!
なんて日だ!
…そしてわたしは仕事帰りにドラッグストアに寄り、ミンティアを買いました。
同じ悲劇を繰り返さないように、今後はミンティアを携帯いたします。
ああ!
誰かタイムマシンを持っている方がいたら昨夜のわたしを止めてください!
「ニンニクを入れるな」
と…!
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