カマをかけるのを法律で禁止して欲しいです
今朝、Yさんの職場の方から不意に声をかけられました。
「いやー、それにしてもYくん、彼女が出来て良かったよねえ。Yくんって、以前は真面目過ぎてぶっきらぼうに見えちゃう時があったけど、彼女にはすごく可愛い笑顔を見せるよねえ。彼女の方が4歳上とは思えない、自然なツーショットだし」
と…。
ガーーーーーーーン!!😭
Yさんに彼女が出来たの!?
4歳上って、わたしと同じじゃん!!
この瞬間、わたしの心臓はたぶんきっと間違いなく本当にしばらく止まりました!!
わたしは心の中で滂沱の涙を流しながら、でも必死に作り笑いをして、
「…そうなんですか、良かったですね。Yさんとお似合いってことは、その方、きっととても素敵な方なんでしょうね」
と絞り出すような声で言いました。
すると…。
その方は、
「あれっ? この間、YくんがG-darkさんへ明らかにホワイトデーのお返しをあげてたでしょう。あの時の二人の嬉しそうな顔を見て、二人はようやく相思相愛になったんだ〜と思って、僕、G-darkさんにカマをかけたつもりだったんだけど…。えっ、まだ付き合ってないの? なんで?」
と言い出したではありませんか!
ちょっとーーー!
さっきわたしが失った心拍を返して!
殺人未遂ですよ!
どんなに軽く見積もっても過失致死になるところでしたよ!
カマをかけるのを禁止する法案を可決して欲しいですよ!
わたしの寿命、少なくとも3年は縮まりましたよ!
「…確かにお返しは頂戴しましたけど、付き合ってはいないですよ…」
とわたしが力無く答えると、その方は、
「あっ、そうなの? なんで?」
と聞くではありませんか!
なんで…だと…?
それはこっちが聞きたいわァァァァ!
「…なんでですかね…」
とわたしがこれまた必死に返事を絞り出すと、
「あっ、ごめん。オジサン、デリカシー無かったかなあ。でも本当にお似合いだと思うんだけどね。だからてっきりもう付き合ってると思ったんだよ。ごめんねごめんね〜。結婚式をする時は呼んでね!」
と言って去って行きました…。
ごめんねごめんね〜で許されるのはU字工事だけですよ!
付き合うどころか、わたしとYさんはプライベートな連絡先交換すらしていない仲なのですよ!
そんな二人がもしもいつか奇跡が起きて結婚式なんてことになったら、わたしは自分のことそっちのけでYさんの花婿姿をバッシャバッシャ撮りまくりますよ!
和服も、タキシードも、絶対に似合いますからね、Yさんは。
スタイルがいいし、姿勢もいいし。
特に和服姿を超見たい!
…って、今日はYさんに話しかけて先日のお返しについてのお礼を言おうと思ったのに。
朝からこんな会話をしたせいか、わたしは変に意識しちゃって、Yさんの前をなんと素通りしちゃいましたよ。
どうしてくれるのだ…!
スルーしたくない人をスルーしてしまったではないか…!
…今日はたまたま前もってわたしが午後から休みを取っていたので、ベッドの上で安静にして心臓を労わります。
明日こそYさんに話しかけるチャンスに恵まれますように…。
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