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ジェイク・カスダン監督『ジュマンジ ネクスト・レベル』

 ※注意
 結末までは明かしませんが、以下のレビューには一部ネタバレを含みます。


 

 役者さんってなんて凄いんでしょう!

 前作の『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』を観た時も、ジャック・ブラック演じるベサニーが可愛くて、本当に無邪気なギャルに見えて、わたしはジャック・ブラックが出演している他の映画を観ても「あらっ、今回はベサニーじゃないんだね…」とちょっとガッカリしたほどでした。

 役者さんって、きっと並外れた人間観察力や分析力があって、自分が演じる人物のことを「架空の人物」というより「一人の人間」として深く理解しているんでしょうね。

 だからセリフが棒読みにならず、表情も嘘っぽくなく、観客の心に響くのでしょう。

 今回は、なんと複数の役者さんが複数の人物を演じるというややこしい状況なのですが、これがまたすごく面白い!

 まさに「俺がお前でお前が俺で」状態。

 「うわっ、身長196cmのマッチョの中におじいちゃんが入ってるぞ…」とか、

 「大変だ! セクシー武闘派美女の中に若い男が! 『君の名は。』じゃあるまいし、まず触るのはやっぱりそこかいっ! 世界共通かいっ!」とか、

 色んなツッコミを入れながら楽しく観られます。

 中身の人物が人格移動しても役者さんの容姿そのものは変わらないのに、なぜか「あ、今あの人が入っているな」ってすごくよく分かるんですよね。

 耳が遠かったり。

 話が長〜〜〜かったり。

 凄いスキルを持っているんだからクールにキメてもいいだろうに、やたら自信無さげだったり。

 そしてやっぱりジャック・ブラック演じるベサニーは素敵!

 ベサニー本人も勿論可愛いけれど、このおじさん、なんだかラブリーでクセになる…。

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