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アカデミー賞脚本賞獲得〜パルムドールも受賞している「落下の解剖学」

カンヌ映画祭<最高賞>パルムドール獲得、アカデミー賞脚本賞受賞、作品賞・監督賞にノミネートの「落下の解剖学」。ちょっと気になったので、観に行くことにしました。

渋谷にあった大人の施設、東急百貨店本店とBunkamuraがオーチャードホールなどを除いて休閉館。映画施設「ル・シネマ」は渋谷宮下で移転営業中です。ビックカメラの入るビル、渋谷東映プラザ、駅近で便利は良いが、Bunkamura時代とは趣が変わりました。

「落下の解剖学」はフランス映画。グルノーブル近郊の山里、雪に囲まれた山荘で一人の男が転落死する。

男は小説家、妻はドイツ人のベストセラー作家。二人には聴覚障害のある息子がおり、彼の側には介護犬が。

事故あるいは自殺と見られていた事件は、徐々に妻サンドラによる他殺へと嫌疑が向かっていく。

アカデミー脚本賞、とても疲れました。

映画は途中から法廷劇の様相を呈し、セリフの応酬となります。妻サンドラはドイツ人で、フランス語での対応が難しくなると英語に切り替えます。

法廷での攻防ですから、内容も濃い。しかも、夫婦の内情に切り込まれて行くので、結構な重さがあります。

監督のジュスティーヌ・トリエの長編映画4作目、トリエは女性であることを、観た後に知りました。女性監督そして共同脚本者であることに、なぜか納得しました。「なるほど」。

この映画、女性の観客に感想を聞きたいものです。あいにく妻は所用で同行しませんでした。ただ、彼女が好む映画ではないように思えたので、良かったとも思います。

11歳の息子と、彼の犬スヌープ役のメッシの演技が印象的。なお、メッシはカンヌ映画祭で“Palm Dog“賞を獲得しました。アニメを含むイヌ科の登場動物に与えられる賞のようです。初めて知りました



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