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『キャッチ ア ウェーブ』~純情でひたむきな春馬くんからは、もう逃れられない

ドリパスで『キャッチ ア ウェイブ』を見た。

こちらも自宅の動画配信では何度か見ていたが、あの夏の開放的な気分とキラキラした海、サーフィンの躍動感はやはりスクリーンで堪能しないとね。

今回は、初めて夫も連れて行った。実はうちの夫、40過ぎてからサーフィンデビューしたのだ。20代の頃、海の近くに住んでいてウィンドサーフィンはやっていたのだが、結婚してからすっかりイクメンと化し(私の圧力?)マリンスポーツから縁遠くなっていた。もう子供も大きくなったのでそろそろいいかな、と思ったのだろう。ウィンドサーフィンは準備や後片付けがとても大変らしいが、ボードのサーフィンなら手軽そうだから、という理由で友達に誘われて40過ぎてのデビュー。とはいっても、月に1回行くかどうかという程度なのでその腕前は知れているが、もともと自然が大好きな野生児なので地味に続いている。なので、春馬くんの映画に行こう、って言っても興味なさげの夫が、サーフィンの映画だよ、と言ったら「じゃあ、行くか」ということになった。

あらすじをざっと

春馬くん演じる大洋、木村了くん演じる誠人、濱田岳くん演じる浩輔の男子高校生仲良し三人組は、浩輔の海の別荘でひと夏過ごす予定で湘南を訪れる。ところが、浩輔がカギを失くしてしまったことで、浜辺で知り合った竹中直人さん演じる変なおじさんデュークの経営するサーフショップでアルバイトしながらサーフィンを習うことになる。そこで大洋は加藤ローサちゃん演じるサーファーの女の子ジュリアと出会い恋をする。サーフィンと恋を通して、高校生が成長していく夏物語である。

海がすき

単純に、海って大好き、って思う。この映画は湘南や千葉の海で撮影されているらしいが、つい最近、ちょうど用事があり鎌倉方面へ出かけた際湘南をドライブしたばかり。映画のシーンにもあった江ノ電の鎌倉高校前駅前や、江の島が見える海岸線をこの映画に想いを馳せワクワクしながら走った。海って見ているだけで嬉しくなってしまうし、あの波の音と相まってその開放感ったらない。

スクリーンでは、金色の太陽の下の青く煌めく海、泡立つ白い波と砂浜、カラフルな女の子たちの水着も華やかで、一気にリゾート気分にさせてくれる。
春馬くんたち三人の男子高校生たちのウキウキワクワクする気持ちが見てるこちらにも伝搬してきて、これから始まる夏への期待感が高まってくる。

そして、この映画の海は、そんなキラキラした楽しい海だけじゃなく、台風前の荒々しい姿や、朝や夕方の静かな浜辺なんかも見ることができる。

そうそう、最後のハワイのノースショア。これもまたいいのよね。今は、コロナ禍で海外旅行にも行けないから、このシーンでちょっとだけハワイに行った気分になろう。

日本初の本格的サーフィン映画

この映画の謳い文句は、日本初の本格的なサーフィン映画、ということなので、もちろんサーフィンシーンが満載である。竹中直人さん演じるデューク、加藤ローサちゃん演じるジュリアはプロまたはプロ並みの設定なので、実際のところはプロサーファーの方が波に乗っているのだろうが、それはもう見事。また、坂口憲二さん演じるマークは、坂口さん自身がサーフィンが趣味とのことなのでご本人が波に乗っているシーンがあるが、これまたかっこいい。そして、春馬くん達高校生のサーフィンシーンでは、三人とも初心者でまともに波に乗っているところはほとんどないので、ボードから海に投げ出され波をかぶりブクブクブクっというシーンが主。見ている方は、溺れそうな疑似体験をすることになる。それでも映画中盤、大洋が初めて成功するところでは、サーフボードに立ち波に乗る大洋の姿がスローで映し出され、デュークや友達二人の「やった!立った~!」っと歓喜する姿と共にこちらもなんとも嬉しくなった。

夫なんかは、このサーフィンのシーンを見るためだけにドリパスに行ったようなもんだから、見終わった後も「ショートボードってホントに難しいんだよな。」とか言っていた。
あとは、あのシーンはあのあたりだね、とか、そんな話をしていた。

15歳の春馬くん

この撮影の時、春馬くん15歳とのこと。実は、うちの息子ももうすぐ15歳になる。
声変わり途中の時折高くひっくり返る声も、少しニキビのある顔も、ヒョロヒョロっとした細い体も背丈も、まさにうちの息子みたい。
だから、この映画、息子を見る母親の気持ちで見そうなものなのだけど、私の場合、完全に自分も女子高校生くらいに戻った気持ちで見ていることに気づく。息子を見るような気持ちには全くならないし、なんなら見ている間は自分に息子がいることさえ忘れている節がある。どうやら私、春馬くんを好きになってから、その作品を見るときにちょうどその年頃に戻る術を身に着けてしまったらしい。私って変だろうか?

この映画の中の春馬くん演じる大洋は、冒頭の電車の中の知恵の輪のところでもわかるように、負けるとわかったゲームはすぐ降りる。諦めが早いというか少ししらけているというか、ちょっと自信なさげな感じ。始終ふざけてばっかりいる友達二人からはちょっと後れをとることが多い。一方、サーフショップオーナーのデュークから言い渡された仕事についてはふざけている友達を尻目に、一人でもちゃんと取り組む真面目さも持ち合わせている。そして、サーフィンの魅力に取りつかれてからはただひたすらひたむきに一生懸命に練習する。
一目惚れしたジュリアには、つねにイニシアチブを取られっぱなしだけれど、ジュリアに絡む悪ガキサーファーのニックに立ち向かっていくなど男の意地も見せる。

この映画のハイライト、台風前の荒波をメイクすることで二度とジュリアに、湘南に近づかないことをニックと賭けて挑むところでは、最初の知恵の輪さえも降りていた大洋が、とその成長ぶりに心打たれるし、危険とわかっていても男の子の意地を通すために敢えて挑戦させ見守るデュークとマークの懐の深さにも感動する。

そして、ハワイに引っ越すジュリアからのキス!
海をバックに、ローサちゃんと背の高さもだいぶ違うから、なんてかわいいの。なんて絵になるの。

うわー、春馬くん中3で15歳、これファーストキスなのかな?!とか考えてどぎまぎする私。確か、前に見た鶴瓶さんとの対談番組で、中学卒業して東京の高校に行く時ずっと好きな子に告白したけどだめだった、って話してたし、ナインティナインさんの番組では、このキスシーンで何回もNG出したとか話して照れていたから、やはり初めてなのかも。加藤ローサちゃんは春馬くんより5歳上だからこの時二十歳。年上のお姉さんとファーストキスって、いくら仕事とはいえ、緊張するだろうな。台本もらった時からわかってたのかな、めちゃくちゃドキドキしただろうけど、ローサちゃん可愛いし嬉しかったかな、とか考えちゃう私。すいません。

そして、大好きなのは最後のハワイのシーン。Def Techの「Catch The Wave」をバックに、流れるハワイの街並みとトラックの荷台に後ろ向きに座っている春馬くんが素敵。少しだけ顔つきが大人びたような気がする。日に焼けた胸元には、ジュリアからもらったネックレスがかかっている。運転席から「大洋、もうすぐだよ!」の声がかかり、荷台に立ち上がり前を向く春馬くん。「Catch The Wave」の曲が高揚感を煽ってくる。
ノースショアで、サーフボードを手にまっすぐに立ち海を見る春馬くん。ジュリアの呼びかけで振り返り、めちゃくちゃ可愛い笑顔。うー!これだけで、見てよかった!っていつも思っちゃう。

純情でひたむきな春馬くんからは、もう逃れられない

春馬くんを知れば知るほど、どんどん好きになっちゃって思い入れが強くなっていくんだけど、今回この映画見て、なんかその理由がわかったような気がした。

たいていの俳優さんって、もう少し大人になってからデビューするんだけど、春馬くんの場合は思春期の少年の頃から、なんなら幼少期からの姿を見ることができる。
この映画なんか特にそうだが、この年頃特有の純情でひたむきさ。そして、真面目で一生懸命で、清らかで純粋でときてるでしょ。でもそれが何かのきっかけで急に大胆に男らしいスイッチが入っちゃう姿、もうこれ見せられると可愛くって愛しくって、でもちょっとドキッとして、ああもう春馬くんからは逃れられないな、って思っちゃう。素の春馬くんもそんな感じなんじゃないかな、と思わせる。

そして、20代になってからも30代になってからも、根はずっと変わらず、そんな人だったのではないかなって思うのだ。

ああ、もう、ほんと。春馬くんからは逃れられないや。




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