東京エールワークスで醸造体験!

板橋にある東京エールワークスで、クラフトビールの醸造体験に参加してきた。

■3ヶ月先の予約が30分で完売!

応募方法は、インターネットサイトでの予約のみで、年明けから3ヶ月分の醸造体験の予約を1ヶ月前の12月初旬から受け付けていた。受付開始直後に予約しようと試みたが、全く繋がらない!根気強くクリックし続けて、PC画面に予約完了と一瞬表示されたが、届くはずの受付完了メールが届かない。そこで、直接お店に確認してみると、予約出来ていたとのこと。なんでも予約が集中し過ぎて?サーバーがダウンしてしまったそうだ。

■醸造体験とは、具体的に何をするの?

さて、醸造体験とあるがどのような体験ができるのか?というと、発酵、瓶詰めを除く一通りの工程が経験できる。

ビールのスタイルは5種類(IPA/ペールエール/スタウト/ブロンドエール/ホワイトエール)から選択ができ、1回に仕込む量は20リットル(瓶詰め48本)で、料金は49,800円(税込)。発酵に5週間ほどかかるため、出来上がったビールは引き取りに来るか、希望する場所に配送も可(送料別)。時間は10時半から15時までだが、途中休憩があり、隣接するパブIBUで使用できる無料クーポンが5枚付いてくるので、食事をしたりビールを飲んだりすることができる。人数制限は最高5人までで、今回は4人で参加した。

作り方の指導をしてくれたのは、東京エールワークスのボブさん。出身はニューヨークで、大学時代を日本で過ごし、その後スコットランドでウイスキーの醸造にも携わっていたという。日本での在住歴が20年に及ぶため流暢な日本語で説明してくれた。

■醸造体験開始!

ビールのスタイルは、IPAを選択した。味の決め手となる麦芽は、4種類(US 2 row、Pilsner、carapils、caraamber)をブレンドしたものだ。先ずはそれぞれの麦芽を計量し、(上記左/ 真ん中写真)機械を使って粗めにひき砕いていく。この麦芽を破砕するための機械は、ボブさんが電気ドリルを活用して手作りしたそうだ。それまで数十分かかっていた作業が、わずか3、4分で完了する。上記写真の下段にある左右の鍋が麦汁を作る道具、真ん中は発酵タンクで、いずれもアメリカ製のホームブルー用だという。

いよいよ麦汁作りの作業に入る。先ほど破砕した麦芽は、4回に分けて鍋に投入し、同時に水を入れて加熱しながらかき混ぜる。「糖化」と言われる工程で、麦芽が持つ酵素でデンプンを糖に変える。

ボブさんによると、板橋は超軟水でビールの作り手にとっては扱いやすい水だと言う。IPAを造るためには、ミネラル分を調整するために硫酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸などを投入する。ここで1時間ほど麦汁を煮る必要があるためお昼休憩となる。

■休憩時間も楽しめるビールと料理のペアリング

先程貰った無料クーポンでホタテといくらとホタルイカの海鮮丼と交換し、せっかくなので、「バック・トゥ・ベーシックス:ザ IPA」(600円)を注文し昼から乾杯する。オリジナルビールの種類は5種類、この中から料理に合うビールを探すのも楽しい。

昼飲みビールはなぜこんなに美味いのか…飲み続けていたいが、午後の作業開始!

糖化が完了したら麦芽を濾し取り、煮沸用のホップを投入する。それから木製のスプーンでかき混ぜながら再び煮沸を行う。

今回使用したホップは、NuggetとCitraで、Citraは3回に分けて投入する。なぜ3回に分けるのかというと、ホップの香りの成分は煮沸すると飛んでしまい苦味が増すため、入れるタイミングをずらして苦味と香りを構成する。また、IPAということでドライホッピングも行う。*ドライホッピング=ビールにホップの香りをしっかりつけるために醗酵タンクにホップを投入する方法。

ホップ粕などを取り除き、冷却して醗酵タンクへ移動させ、最後に酵母を入れる。過去に3回ほど別の場所で醸造体験をしたことがあるが、酵母を投入する工程は体験に含まれていなかったため、この度初めて粉状の酵母を見ることができた。

出来上がりは5週間後。あとはボブさんに任せて美味しいビールが届くのを待つのみ。瓶に充填されるため、ラベルもオリジナルで作成する。絵心がある方は自分でデザインしたものをラベルにしてもらうこともできるし、または予めお店でデザインされたものの中から選ぶことも可能。

ラベルイメージ(笑)出来上がりが待ち遠しい…

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