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かけっこ兄弟(1分小説)

一郎君と二郎君は双子の小学三年生です。
学校へ行くのも、帰るのも、御飯を食べる時も、寝る時もいつも一緒の仲良し兄弟です。
今日は、学校からの帰り道に一郎君が言いました。
「ここから、家まで走って競争しないか。」
「僕は、ゆっくり帰りたいなあ。」
「そんな事言うなよ。よーいドン。」
一郎君は走りました。
「待ってよー。」
二郎君は、渋々走りました。
どんどん一郎君が引き離して行きます。
途中の森の中で、二郎君は走るのを止めました。
いつもは、通り過ぎるだけの森なのですが、二郎君は道草する事にしました。
森の中で、二郎君は、いろんな花を見つけました。
二郎君は、花冠を作って、一等賞の一郎君に、家でプレゼントしました。
一郎君は大変喜びました。
二郎君もこんなに喜んでもらえるとは思わなかったので、大変嬉しく思いました。
そして、中学生になったら、二郎君は花冠を好きな女の子にプレゼントして、お付き合いをしたのでした。

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