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開幕戦ノックアウトステージ32→16の感想③

ノックアウトステージ、感想3つ目です。
内容のメモを取ってはあるものの、あの時の気持ちが薄れていきそうで少し焦っていますこんにちはこんばんは或いはおはようございます。

いよいよ金属バットについて感想をと思っております。
あ、そうだ。最初に言っておかないとね。
以下、忌憚ない感想となりますので、サラリと流せない方は Right about turn! ほんでそのままFull speed ahead!
ネタバレありあり。此処から先は責任持てませんぜ。

さて。金属バット(以下、芸人さんは全て敬称略)。
はい、わたくし、金属バットガチ勢。ガッチガチのガチ勢。
ライブは住んでいる所から日帰りで行ける限りは行くようにしている。
去年は配信も合わせて数十ステージ観た。
ガチ勢がガチ勢として楽しむことの一つに「ネタが擦られていく様」をつぶさにみられるという事がある。
彼らは特に飽きてやらなくなるネタも多く、その時に使い回すネタの数はあまり多くない。
いくつもステージを観ていると何度も観るネタも比例して増えていくのだ。
それはファンにとっては醍醐味で、今回のネタもライブで何度か観たネタだった。
が、内容が変遷しており、最初の頃から観ていたファンにとってはそこに存在するストーリーをも楽しむことができる。
2023年のM-1は令和ロマンが優勝したが、M-1直前は金属とライブが一緒になることが多く、実は私は4~5回彼らのネタをライブで見る機会があった。
つかみからネタ本編までその4~5回すべて少しずつ変えていて、M-1でも枝葉の部分が少し変えられていた。
そのネタの変遷を観ていたため、2023年のM-1は普段に増して楽しく観られたものである。
今回の金属にも、同じ興奮というか思い入れを持って観ていた。
これは、ライブに通う者のうまみでもあるのだろう。

今回のネタは「料理」。
小林が「料理が趣味」という所から始まる。
料理に対して熱量が低い友保に対して、バッキバキの目で大声を張り上げながら如何に趣味が大事かを熱弁するのだけど、その時の小林のヤバそうな情緒とそれに怯える友保のコントラストが笑いを誘う。
以前の感想で私は「漫才もコントも演技力が大事」と書いた。
この演技力、私は2つ種類があると思っている。
それは、
・自分以外の誰かを演じる力

・自分自身を演じる力
である。
コントなどは自分以外を演じることが圧倒的に多いだろう。
漫才でも、「なってみた」系は他人を演じることが多い。
和牛の漫才は川西の女性キャラの演じ方に定評があったが、あれも他人を演じている。
対して、金属は他人を演じることはおそらくない(少なくとも私が観た中ではない)。
しかし、自分自身を演じることはたくさんある。
小林のヤバそうな雰囲気だったり、友保の初めて聞いたというリアクションなどがそうだ。
以前友保が「わしら演技が全然でけへんからコントは無理やねん」というようなことを言っていたが、それは「他人を演じる」という意味なのだろうなと思う。
彼らの漫才で行われる「彼らが彼ら自身を演じる」演技は、私はかなりレベルが高いと思っている。
そして、その演技が更にネタを面白いものにしているのだ。
去年のザセカでも、「うまいのに敗退した」コンビの敗因は、「うますぎたこと」だと私は思っている。
巧すぎて新鮮味がないのだ。まるで初めて聞いたような雰囲気がないままネタが流れていくのに、お客さんがついていけなかったのではないか、と考える。
金属はその点その鮮度を保つのが抜群にうまい。「飽きたらやらなくなる」というのも、その鮮度を保つが故なのかも、と考えるのは買い被り過ぎだろうか。

ネタでは、「料理なんか」の「なんか」がフューチャーされてそこを軸に進んでいくのだけど、声を合わせたセリフだったり、頬を叩いた手に謝ったり、今までの金属にはあまり見られないやり方が散りばめられていて、「相当ブラッシュアップしてるな」と見ていて嬉しくなってしまった。
個人的には「嫌いやわ~」の繰り返しがもう少し多めに一箇所にまとめてほしいな、と思ったのだが、あれだけ散りばめた事により中だるみを防げたのかもしれないとも思う。
全体通して客が「スンッ」と我に返る瞬間がなく、高い水準で笑った状態を維持できていた。

そして最後の最後でCOWCOWのお株を奪う終わり方をしてネタの中で一番の爆笑をかっさらっていった。

最後にこれをやりよったんスわ彼ら

去年のザセカはどのコンビも前組のイジりがかなり多かったので今年もそうなるかと思ったら何故かイジるコンビは少なかった。
金属も以前はイジり倒していたのだが、今回は特になし。そういう傾向と対策があったのだろうか?と思っていたが(昼の部を観ていないので)、最後に持ってくる、しかもあの形で、というのに驚いた。
というか、白旗を上げた。私しばらく彼ら推しをやめられそうにない。
彼らはいっつも新しい。飽きるということがない。

最後の点数発表で、やはり上記のポーズのことが話題になったが、
最後に本家のCOWCOWがやった時に高さが合わずスカを食うという形になりそれで大爆笑がおきた。
恐らくだがあれはCOWCOWがわざと外したと思う。
COWCOWの二人もまた、タイミングと意義を見失わない素晴らしい芸人だったということを申し添えて今回の感想を終わりにしたい。

はああああああ、金属の感想書けた・・・。
いざ書こうと思うと何書いていいかわからず、というか、全部書きたくなってしまって推敲が非常に難しかった。
推しの感想ってあんまり書きたくないんだな、と今回痛烈に感じました。
これからはもう少し冷静に書けるかも。書けないかも。書かないかも。
まあ、所詮素人の感想ですから。こんなもんですよね。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。


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