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開幕戦ノックアウトステージ32→16の感想②

ノックアウトステージ感想2つ目です。
次は金属と言っておきながら、今回はやりません。今日はランジャタイです。
メモは取ってあるのですが、熱が冷めないうちに書きたかったんですこんにちはこんばんは或いはおはようございます。

①にも書きましたが、ただの感想になりますので、お口に合わないこともあると思います。もちろんネタバレもします。
ふざけんな畜生と思う方はお出口まで。行ってらっしゃいませ御主人様。
私は今日も心の焼き土下座でお送りしております。

さて、ランジャタイ(以下、芸人さんはすべて敬称略)。
今回のザセカでランジャタイを語る時、やはり抽選の時の事は外せないだろうと思う。
多分、多くの芸人が思いつかなかった、或いは思いついてもとてもやろうとは思わなかったボケだと思う。
くるまに「一緒に映りたくない」と言わしめたあのボケは、ランジャの真髄とも言える「悪ふざけ」で、彼らの笑いは基本的に悪ふざけの集合体だと思っている。
年齢は令和ロマンのほうが全然若いのに、オチョける悪ガキ小学生とそれを嗜めてるけど持て余してる担任の先生みたいで観ている私は面白いと同時にちょっとノスタルジックな気持ちになった。
そして、「何度も繰り返しボケる」事が基本スタイルである彼らはここでも手を変え品を変えボケ続けた訳だけれど、「これ以上はもうお腹いっぱい」という引き際をきちんと読んでいてしつこくならないのは流石といったところだと思う。(私はしつこい笑いが苦手なので特にそう思う)

漫才のネタは「iPhoneの作り方」
国崎が「おれ、iPhoneの作り方分かっちゃた」と伊藤に言うところから始まる。
みんなに教えるから作り方覚えて帰って、と作り方を実演していくのだが、それがとにかく意味不明で、ただただ国崎が奇行を繰り返しているというふうにしか見えないもの。
一切仕組みが分からないので4~5回繰り返してやるのだが、やる度に少しずつ変わっていって、五木ひろしが出てきたり、カラスに襲われたり、東京タワーをぐるぐる回ったり、とにかく国崎劇場の独壇場といった形になった。
このネタを一言で言うなら、「最初から最後まで意味不明」だった。
どこをどう切り取っても意味が分からない。意味がわからないまま何故か観客は笑わせられてるという不思議な感覚を覚えるのがランジャタイの、まあ通常運転っちゃー通常運転のネタだったと思う。

ランジャを見ていて思うのは、こういう荒唐無稽なネタをやる事が多いのだけど、去年は結構分かりやすいネタだった。
ストーリーとしてはギリギリ(笑)繋がっていて、きちんと理解できるものだったと思う。
それが今年はどうだ。意味不明w
だからこそ、私は感心してしまったのだ。
昔にベストセラーになった、医師でもある養老孟司の「バカの壁」という著書に、
「ピカソのキュビズムみたいな絵は、精神病患者も描くことがある。
ただし、ピカソと精神病患者の大きな違いは、ピカソは普通のリアリズム、古典主義な絵も描けるということ。精神病患者はキュビズムな絵しか描けない。」
という記述がある(細かい言葉遣いは手元に本がないので違うかもだが、内容としてはこういった内容だった)。
私は、ランジャタイを観る度にこのくだりを思い出すのだ。
おそらく、普通の(という表現もアレなんだが)漫才やコントをやろうと思えばきちんとやれるんだろう。それも上手に。
でもあえてあのネタをやり続ける、という所に、「意味がわからない怖さ」とは別の怖さを感じてしまう。
「ランジャタイ、恐ろしい子」という恐怖だ。
そして何気に国崎は形態模写が上手い。
あの荒唐無稽さは、やってることがきちんと伝わらなくては意味がなく、その一つ一つの表現は、まるで落語家がそばを啜る模写のようにきちんと伝わってくるものだった。
一つ一つは伝わるのに全体としては全く伝わらないというネタ。
彼らにしか出来ない唯一無二な漫才だと思う。
あと、伊藤が今回はかなりはっきりツッコんでいて、そのあたりのツッコミの判断も的確だなと思った。
劇場などであればツッコまないことで生まれる笑いもあるかもしれないが、こういったショーレースでこういうネタをやる場合はツッコミがそれなりに機能していないとなかなか笑いに繋がっていかない。
そのあたりのバランス感覚も抜群で、やはり侮れないコンビだと思う。

彼らのようなスタイルは、すごく好き嫌いがはっきり分かれるのだろうと思う。
結果としては「面白くない」が(私が見た中では)一番多かった。
ただ、採点前のトークで「去年はモダンさんに面白くないが10もついたんですよ」とイジっていて、いざ蓋を開けたら自分たちも9ついていた、というのはミラクルというか持ってるというか、個人的にはむっちゃ笑ったポイントでもあった。
お笑いファンの勝手な願いであるのは承知の上で言うが、彼らにはおじいちゃんになってもこういう芸風で暴れまわって欲しいと思う。

さて、次回は誰の感想を書きましょうかね。
金属はねえ・・・書いたものの読み返しては書き直したりしてるのでまだ完成してないんスわ笑
次回のノックアウトステージまでに全員書ききれればいいなあ。
ということで、今回もお読みいただきありがとうございました。

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