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冷涼な山の「選ばれた」豆~Honduras Select Mountain Washed~

年間を通して湿度の高いホンジュラス。コーヒーチェリーの収穫期が雨季と重なることもあり、高温多湿な街中での加工や保管が豆に与える影響については課題となっていました。
この豆は、選ばれたエリアの農園からさらに選ばれた豆を使用し、冷涼な山の中で加工~保管されて私たちの手元へとやってきます。

この豆の推しポイントは「誰にでもどこででも」馴染む飲みやすさ。
ナッティなボディにチョコレート感、じんわりと洋ナシのような香りとほんのりとしたフラワリーなニュアンス、そしてそれをそっと支えるアプリコット様の酸味は、温度が下がってくるとレモンのように変わっていきます。
単独で愉しむのも、お料理と一緒に召し上がっていただくのも、どんな飲み方でも万能に寄り添ってくれる飲みやすさ。
気ぜわしい年の瀬に、ちょっと一息つくのにぴったりな味わいです。

Honduras Select Mountain
〈地域〉コマヤグア市 コルディジェーラ デ モンテシージョス
〈品種〉カトゥアイ、ブルボン、レンピラ
〈標高〉1400-1700m
〈精製方法〉ウォッシュト
〈テイスティングノート〉ナッツ、洋ナシ、花、あんず、レモン

この豆の特徴を余さず出すために、当店では、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味が持続することを目指しています。
味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。
当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。



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